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産業医は見た!コロナ渦中の官僚の今。激務で深刻さを増す人材不足

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BUSINESS INSIDER JAPAN

「必死に働いているのは医療従事者だけじゃない」

霞が関ではやりたい仕事に関われていた。しかし、そのうち「場当たり的に取り組まざるを得ない」環境ではなく、勉強する時間を確保したいと考えるようになったという。 「少子高齢化社会にどう日本をアジャストしていくのか。そういった答えのない問題に立ち向かうためには、研究する時間が必要でした。そこに葛藤を感じるようになり、医師になる決心をしました」 一度は霞が関を離れて精神科医になった木下氏だが、その後、巡り合わせでまた再び霞が関と関わるようになった。 そこで、公務員の人材不足への理解が進んでいないことにあらためて憤りを感じ、国家公務員の健康管理に関する論文を発表した。 「医療従事者への感謝を示す運動が広がり、ブルーインパルスの飛行が行われました。もちろん、医療従事者の献身的な活動には頭が下がる思いです。 ただ、集団感染が起きたダイヤモンドプリンセス号の対応や、学習環境の確保など、現場で必死に働いている霞が関の職員の苦しい現状にも目を向けてほしい」 厳しい環境で働く霞が関職員を支える必要性は増しているという。 「霞が関で面談を行っている医師の中には、『転職するので面談はもういいです』と言われた人もいます。中途採用を含めもっと人材を増やす必要があります。 国を支えているのは霞が関。そこで働く職員を、できる限り支えていくことが私の仕事だと思っています」 (文・横山耕太郎)

横山耕太郎

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