京都府緑化センターで伝統文化に親しむ体験会 漆の絵付けに親子ら挑戦
福知山市夜久野町平野、夜久野高原にある京都府緑化センターはこのほど、ティーカップや丸盆に赤や青などの色漆で好きな絵柄を塗る「絵付け体験」を開いた。市内外から親子連れら約20人が参加し、伝統の丹波漆に親しんだ。 絵付け体験は、歴史ある丹波漆をたくさんの人に知ってもらい、その魅力を体感できるようにと毎年開いている。 初めにNPO法人丹波漆の山内耕祐さんから丹波漆についての解説があったあと、体験に移った。 ティーカップやスープカップ、丸や四角の盆の中から一人ずつ自分が絵付けしたいものを選び、型紙をテープで固定するところからスタート。型紙は花や動物、果物など種類が豊富で、中には自分の好きなキャラクターの型紙を手作りする人もいた。 型紙を貼り終わると、いよいよ絵付け作業。かぶれないようにエプロンや手袋、アームカバーを身に着け、赤、青、黄、緑、白の色漆を、割り箸の先にスポンジを固定した道具を使って、たたくようにして塗っていった。付けた色の上から別の色を重ねると色を混ぜることができ、水色やピンク、黄緑色などで柄を表現する人もいた。 色を付け終わるとNPOのメンバーが絵柄に金粉をまぶして作業は完了。漆が完全に乾くまでに3カ月ほどかかり、参加者たちは作品が使える日を楽しみにして持ち帰った。 母、祖父と参加した修斉小2年の男児は「色を付けるときにポンポンするのが楽しかった」と笑顔で話していた。