崖っぷちからの生還続くレアル、14度目の欧州制覇へ2年連続でリバプールを叩けるか
28日、今シーズンのヨーロッパ最強クラブが決定するUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝が行われる。 【動画】14度目のビッグイヤー獲得へ、レアル・マドリー パリのスタッド・ドゥ・フランスで行われる今回の決勝。2017-18シーズンと同じリバプールvsレアル・マドリーというカードとなった。 4年ぶりの再戦。当時はマドリーが3-1で勝利を収めてビッグイヤーを獲得。リバプールは翌シーズンにも決勝へと駒を進め、トッテナムを2-0で下してビッグイヤーを掲げていた。 決戦を前に、両クラブの今シーズンのCLでの戦いぶりを振り返る。今回はレアル・マドリーだ。 ◆伏兵の一撃を喰らうも… マドリーはインテル、シェリフ、シャフタール・ドネツクとグループDで同居。勝ち上がりは間違いないと見られていた。 初戦となったインテル戦。いきなりの山場を迎えた中、ゴールレスドローに終わると思われた終了間際にロドリゴ・ゴエスがゴールを奪い、白星スタートとなる。 グループのライバル相手に勝利を収めて、好スタートを切ったかと思われたが、第2戦では初出場のシェリフにホームで1-2と敗戦。まさかの結果に一気に暗雲が漂うことに。 それでも第3戦のシャフタール戦はアウェイで5ゴールの快勝。リターンレグでも2-1で勝利する。 シェリフとのアウェイゲームは0-2で勝利し危なげなくグループステージを突破。インテルにも2-0で勝利し、安定の首位通過を見せた。
◆崖っぷちから這い上がり続けた決勝トーナメント
グループステージの組み合わせに恵まれると起こりがちなのが、決勝トーナメントでの強豪との連戦だ。 ラウンド16では、大型補強でCL制覇を目指したパリ・サンジェルマン(PSG)との一戦に。アウェイゲームは0-1で敗れてしまい、敗退もよぎる中、ホームでも先制を許すピンチに。しかし、カリム・ベンゼマが圧巻のハットトリックを見せて3-1で勝利し、準々決勝に進んだ。 その相手は王者・チェルシー。しかし、アウェイでの1stレグは1-3で快勝。ベンゼマのCL2試合連続ハットトリックという偉業で順調に勝ち上がると見られた。 しかし、ホームでの2ndレグではピンチに。なんと0-3にされてしまい、再び敗退のピンチが訪れる。それでも80分にロドリゴのゴールで追いつき延長戦にもつれ込むと、ベンゼマが決勝ゴールを決め、ベスト4に駒を進めた。 準決勝で待ち構えたのはマンチェスター・シティ。悲願のCL制覇を目指すチーム相手にアウェイゲームでは4-3で敗れてしまう。 しかしホームでの2ndレグでは0-1で敗退すると思われた中、90分と91分にロドリゴが奇跡の連続ゴールを決めて同点に。延長ではベンゼマがPKを決め、薄氷の勝利で決勝に駒を進めた。
◆勝負強さと仕事人の存在
史上最多の14度目の優勝を目指してリバプールと対戦するマドリー。ユルゲン・クロップ監督が率いるチームには昨シーズンも勝利しており、4年前での決勝でも勝利と相性は悪くない。 カルロ・アンチェロッティ監督は、2014年にデシマ(10度目の優勝)に導いており、5度目の決勝進出。これは史上最多の出来事となる。 史上最多となる3度のヨーロッパ制覇を達成している3人のうちの1人でもあり、名将として今回の決勝も当然勝ちに来るだろう。 今大会は薄氷の勝利が多かったマドリー、FWロドリゴ、FWヴィニシウス・ジュニオール、そしてFWベンゼマのストライカー陣が結果を残せば、リバプール撃破も見えてくる。
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