パリ五輪バックアップメンバーのルール変更で緊急帯同も? 大岩監督は慎重姿勢「ものすごくデリケート」
パリオリンピック・サッカー競技のバックアップメンバー補充に関するレギュレーションが16日、国際サッカー連盟(FIFA)により明らかになり、登録メンバー18人に負傷者が出た場合には大会期間中でもバックアップメンバー4人から補充できる上、もし負傷者が大会中に回復した場合は再度復帰することも可能となった。 【写真】お相手がJ1選手だったと話題に…元アイドルの女優が2ショットで結婚報告 負傷した選手が大会中にバックアップメンバーと入れ替えられる上、負傷者が回復すれば再び復帰も可能というレギュレーションは国際大会では異例の試み。五輪特有の中2日の連戦では負傷や体調不良などのアクシデントの発生がより懸念される中、メンバーの入れ替えや復帰が柔軟に行えるようになったのはポジティブだと言える。 その一方、チームとしてこのルールを活用するためには、難しい対応を迫られることになりそうだ。U-23日本代表は今大会、バックアップメンバーにGK佐々木雅士(柏)、DF鈴木海音(磐田)、MF山田楓喜(東京V)、MF佐野航大(NEC)の4選手を登録。現時点では所属チームの活動を優先し、現地には帯同していない。大会中のメンバーの入れ替えは欧州組の佐野を除き、長距離移動が避けられない。 16日の練習終了後、報道陣の取材に応じた大岩剛監督はバックアップメンバーの活用方針について「ものすごくデリケートなところ」と悩ましい様子をのぞかせつつ、現時点では「それぞれの所属チームでの活動が優先」と強調。「それはルールが変わっても変わることはない」と非帯同の方針を継続する姿勢を示した。 メンバー発表時点で現地非帯同が決まっていたなか、改めてバックアップメンバーを現地に呼び寄せることは、各所属クラブとの兼ね合いからも簡単なものではない。大岩監督は「所属チームとコミュニケーションを取っている状態」と交渉姿勢は見せつつも、「所属チームが優先」と繰り返し、「その希望と自チームとの兼ね合いをしっかり踏んで準備をしたい」と述べるにとどめた。