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「レールが結ぶ、一本列島。」1988年3月号の時刻表が「神回」だった理由

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文春オンライン

 JRの全駅と全列車を掲載した「時刻表」が月刊誌として書店で発売されている。旅行会社や駅の窓口に置かれているし、会社の総務部などに常備され、社員の出張手配などに使われていた。本来は業務資料である。 【写真】この記事の写真を見る(7枚)  しかし、乗り換え検索アプリが普及すると、業務用途需要が減り部数は激減した。現在は、かつて少数派だった鉄道ファン向けである。松本清張の小説『点と線』では、病床の人物が時刻表を読み旅の空想を楽しんでいた。紀行作家の宮脇俊三も「時刻表は読み物」と語った。

毎月、かならず変化はある

 熱心な鉄道ファンは毎月欠かさず購入する。「列車の時刻なんてたいして変わらないだろう、月刊時刻表の必要があるか」と思うかもしれない。ところが毎月、かならず変化はある。まず3月に全国規模のダイヤ改正がある。新幹線の開業など新路線の開通や路線廃止などが反映される。年度末で国や自治体の予算年度の切り替え、新社会人、新入学にともなう旅客変動が反映される。10月に小規模なダイヤ改正が実施される年もある。国鉄時代の全国ダイヤ改正は10月に実施されていた。その名残かもしれない。  次に季節ごとに観光地向け臨時列車がある。年4回。さらに年末年始、大型連休、盆の帰省がある。これは季節ごとの臨時列車に含まれるけれども、直前に追加される列車もある。国鉄時代はあらかじめダイヤ改正時に織り込み済みの臨時列車を「季節列車」と呼び、突発的に仕立てられる「臨時列車」と使い分けていた。このほか、近年では自然災害の影響で路線や区間の運休があり、その運休区間の復旧もある。  定期列車しか乗らない人は、3月号を買って1年中使い回してもいい。季節列車も活用するなら、季節の変わり目ごとに買う。そのくらいで十分だ。ただし、突発的な臨時列車を設定すると、定期列車の時刻も変更する場合があるし、ローカル線では保守工事で運休する列車もある。青春18きっぷで出かけるなら、乗る月の時刻表を買うべきだ。

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