SHELLYが「性教育」テーマにした動画を展開 年間通じて見えた“芸能人YouTuber”の多様性
有名タレントのYouTuberデビューが相次いだ2020年、新たなチャンネルをピックアップするとともに、その方向性や内容を検証する本企画。12月も終盤に差し掛かったなかで、この1週間でもテレビで大活躍のタレントやジャニーズ好きフリーアナウンサー、大御所俳優などのチャンネルが誕生した。今年を総括するにふさわしい、バラエティ豊かなラインナップだ。 【写真】お風呂場で真摯に語るSHELLY ・SHELLY「SHELLYのお風呂場」12月23日デビュー モデルやタレントとマルチに活躍するSHELLYが、「性教育」をテーマに据えたYouTubeチャンネルを開設した。「タレントの仕事をしたいと思った大きなきっかけは、10代・20代に向けての性教育イベントをやりたかったから」と話すほど、以前から性教育への関心が高かったSHELLY。「重い、まじめな話ではなく、性教育は自分を知る一番もととなる情報」と話し、「若い人にちゃんとした正しい情報を渡していきたい」と熱い思いを語った。 チャンネル名の由来については、実際に医者や産婦人科医の“性教育の話を子どもにするときはお風呂場が適している”という意見が多いことや、SHELLY自身も性教育について子どもと話す場がお風呂場だということから名付けたそう。そのため、一番心がオープンになれる“お風呂場”で、本音やリアルトークをできる場所にしたいと話した。 性について、人に相談しづらい悩みや疑問などがある方は、SHELLYのお風呂場に参加してみてはいかがだろうか。 ・青木源太「源チューブ」12月23デビュー 大のジャニーズ好きとしられるフリーアナウンサーの青木源太が、自身が愛してやまないジャニーズ・音楽・ドラマ・映画などのエンタメコンテンツを応援するチャンネルをスタートさせた。 初回動画では、ディレクター・演出家のマイアミ啓太をゲストに呼び、チャンネルの企画会議を行った。マイアミから問われた「好きなものは?」の問いには、「ジャニーズです」と即答。また、BSプレミアムで放送しているジャニーズの番組『ザ少年倶楽部』について語りだす場面では、青木のあまりの熱弁ぶりに「話戻していいですか?」と遮られる場面も。 今後は、自身が関心のあるコンテンツの魅力をアナウンサーならではのわかりやすさで語ってくれるはず。27日に公開された動画では、ジャニーズが好きな理由を徹底解説している。ファンは是非チェックしよう。 ・岩城滉一「#51TV」12月26日デビュー 俳優であり、レーサーとして国内最高峰の「全日本F3000選手権」など、多くのレースに参戦していた岩城滉一。現在、岩城がオーナーを務めるレーシングチーム「51ガレージニトロレーシング」についての活動などを発信するチャンネルを開設した。 動画で岩城は、自身のレーシングチームを持った理由について、自身が年齢とともにレースに出場する機会が減り、「カッコつけるわけじゃないけど、青少年育成をしたいと思い、ライダーを見つけて今に至った」と話した。 動画後半からは、2020年10月に行われた「スーパーバイクレース in もてぎ」のレースの様子を公開。疾走感あふれるレーサー視点での映像は、誰でもレースの魅力を感じる取ることができる。 ・YouTubeが有名人のコアな情報の発信源に 新たに開設された3つのチャンネルは、どれも各タレントが情熱を持って取り組んでいる活動を発信しているところに共通点がある。テレビ番組などでは、時間や放送内容との兼ね合いで、有名タレントでも個人の意見を発信する機会は限られている。その点、YouTubeは自由があり、自身の想いを言葉にしやすい場となっているのだろう。 特にSHELLYのチャンネル「SHELLYのお風呂場」は、日本ではまだあまり公で話す文化のないセンシティブなテーマなだけに、そうしたYouTubeの特性をうまく利用していると言える。SHELLYのようなチャンネルは、テレビよりもYouTubeを見る機会が多い若者世代にとって、学校以外で学びを得られる新しい場になりそうだ。 このように、テレビやネットでは得られない独自の情報が見つけられるのも、YouTubeの強みとなりつつある。2021年も、目覚ましく変化を遂げるYouTubeの世界に注目していきたい。
稲垣恵美