神戸が5大会ぶり天皇杯制覇! 71年ぶり“関西勢”対決の決勝弾は宮代! 宇佐美不在のG大阪は9大会ぶりタイトルならず
[11.23 天皇杯決勝 G大阪 0-1 神戸 国立] 天皇杯は23日に決勝を行った。ガンバ大阪とヴィッセル神戸による71年ぶりの決勝“関西勢”対決は、神戸が1-0で勝利。後半19分にFW宮代大聖が決勝ゴールを決め、クラブ初タイトルとなった2019年度以来2度目の制覇となった。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 15年度以来9大会ぶりのタイトルに王手をかけたG大阪はFW宇佐美貴史が21日に負傷。キャプテン不在で戦いに臨むなか、4-2-3-1の布陣を敷く。GKは一森純、4バックは左からDF黒川圭介、DF福岡将太、DF中谷進之介、DF半田陸。2ボランチはMF鈴木徳真とMFダワン。2列目は左からMF倉田秋、MF山田康太、MF山下諒也。1トップはFW坂本一彩が入った。 首位を走るJ1リーグ戦とともに2冠を狙う神戸は、初タイトルとなった19年度天皇杯以来5大会ぶりの決勝へ。4-3-3の布陣で、GKは前川黛也、4バックは左からDF初瀬亮、DFマテウス・トゥーレル、DF山川哲史、DF酒井高徳。アンカーはMF扇原貴宏、インサイドハーフは左がMF井出遥也、右がMF井手口陽介。前線3人は左から宮代、FW大迫勇也、MF武藤嘉紀が並んだ。 序盤は両チームともに慎重な試合運び。G大阪は前半10分、山田が左サイドから浮き球パスを送ると、ダワンがヘディングシュートで合わせる。ファーサイドに流れたボールを山下が折り返し、再度ダワンが頭で押し込むが、これはオフサイドの判定が取られた。 神戸も前半19分に決定機を作る。武藤が右サイドからカットインをして、ゴール前にスルーパス。走り込んだ大迫がゴールに迫るが、GK一森に阻まれた。神戸はハイプレスでボール奪取を狙い、少しずつ勢いを掴み始めていった。 G大阪は前半26分にダワンの突破からチャンス創出。山田、坂本とつないだボールを再びダワンが収め、右サイドに展開する。半田がカットインから左足シュートを放つも、わずかにゴール外に外れた。 前半は0-0のまま後半に折り返す。ハーフタイムで両チーム交代はなかったが、G大阪は後半8分に交代カードを切る。倉田を下げ、MFウェルトンがピッチに入った。同11分にはウェルトンが左サイドを疾走し、マイナス方向のPA手前にパス。走り込んだダワンがPA手前から右足ミドルを放つが、GK前川にセーブされた。 神戸は後半14分、井出を下げてFW佐々木大樹が投入される。佐々木が左ウイングに入り、宮代が左インサイドハーフに移動した。すると後半19分、投入された佐々木が起点を作り、神戸が均衡を破る。 神戸はGK前川が最後方からロングボールを蹴る。左サイドから前線に走り込んだ佐々木がつぶれながらボールをキープし、こぼれ球を大迫が拾って左サイドにつなげる。武藤がPA左からクロスを上げると、相手のブロックに遭うが、宮代がこぼれ球を押し込んで先制ゴールを決めた。 追いかけるG大阪は後半27分に2枚替え。山田と山下に代えて、MFファン・アラーノとFWイッサム・ジェバリが出場した。31分にはアラーノが右サイドからクロスを上げ、ダワンがヘディングシュート。しかし、地面に叩きつけた弾道はゴール右外に外れていった。 神戸も後半31分に2枚替え。宮代と初瀬が下がり、FWジェアン パトリッキとDF本多勇喜が入った。37分には大迫に代えてMF山口蛍が出場した。G大阪も44分に黒川と鈴木を下げ、MF岸本武流とMF美藤倫が投入された。 残り時間を守り切った神戸が1-0で優勝決定。19年度の天皇杯、昨シーズンのJ1リーグに続き、3つ目の主要タイトル獲得となった。