【アメフト】日大、3年ぶりのTOP8で宿敵・法大を倒す オフェンス躍動、QB林がパスで4TD
アメリカンフットボールの関東学生リーグ1部TOP8は、10月11日の開幕節で、日本大学フェニックスと法政大学オレンジが対戦、3年ぶりにTOP8に復帰した日大が点の取り合いを制して法大を破った。
日本大学フェニックス○44-34●法政大学オレンジ(2020年10月11日)
甲子園ボウル出場34回の日大と、17回の法大。関東の覇を競ってきたライバルの秋シーズン66回目の対戦は、オフェンスのビッグプレーの応酬となったが、パスとランのバランスが取れた日大が、最後まで主導権を手放さなかった。 先制したのは法大、第1クオーター(Q)3分、OLの巧みなブロックを生かしたRB星野凌太朗が61ヤードを独走してタッチダウン(TD)を奪った。日大はすかさず反撃、RB秋元旻宰の力強いランで前進し、1Q5分、QB林大希がWR林裕嗣へTDパスを決めて同点とした。
日大は第2クオーターにフィールドゴール(FG)を決め逆転。さらに、QB林が2Q5分と10分に、2本のTDパスを決めて23対14とリードして後半へ折り返した。
第3クオーター、法大ディフェンスのアジャストで、パスが決まらなくなった日大QB林だったが、勝負所でWR林へ巧みなパスを決めて前進、2Q6分にRB秋元のランでTDを奪って、リードを16点に広げた。 法大は、第4クオーターに猛反撃。QB平井将貴が、WR神優成にエンドゾーン右隅ぎりぎりのTDパスを決めると、次のオフェンスでも、RB星野がスクリーンパスから右サイドライン沿いを快走し63ヤードのTD、日大のリードは30-28と、わずか2点となる。 しかし日大は4Q5分、2枚看板のRB川上理宇が、外をまくるランで73ヤードを走り切ってTD、さらに、8分にはQB林からWR林へのTDパスも決まり、再びリードを16点に広げた。法大は平井がTDパスを決めて、さらに追いすがるが、残り1分を切ったところで日大DB小松泰登が平井のパスをインターセプト。熱戦に終止符を打った。
日大は、秋元、川上の両エースRBに加え、柴田健人も良く走り、ランで273ヤードを記録。QB林は、後半パスの精度が落ちたものの、インターセプトなしで240ヤード4TDと勝負強さを見せた。ラン、パス共に13回ずつファーストダウンを更新したバランスの良さだけでなく、法大がTDやFGを決めるたびに、直後のオフェンスシリーズでTDを返し、モメンタムを相手に与えなかった。 次節(10月31日、11月1日)、日大は中央大学と、法大は東京大学と対戦する。 【写真・文 小座野容斉】