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【J再開後の注目株|札幌】恩師への想いを胸に。完全復活に燃える“ミシャチルドレン”

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SOCCER DIGEST Web

「過去2シーズンを上回る成績を果たしたい」

 2018年にミシャことミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任してからの札幌は、初年にクラブ史上最高のリーグ戦4位。2年目はこちらもクラブ史上初となるルヴァンカップ決勝進出を果たし、ドラスティックにクラブの歴史を塗り替え続けている。そしてこの2020年は「トップ3、ACL出場を目指して戦う」と指揮官は明確に発しており、日本的に言えば“ひとつの節目”となる就任3年目に、集大成ともなり得る成績を掴み取るつもりだ。 【PHOTO】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブ”美女チアリーダー”を一挙紹介!  そんなミシャ体制3年目に、指揮官同様の高い意欲を見せているのがMF駒井善成だ。ミシャが札幌監督に就任したと同時に浦和から移籍を果たし、指揮官のサッカーの浸透を促す役目も果たす“ミシャチルドレン”とも言える立場で2シーズンを過ごしてきた。「過去2シーズンを上回る成績を果たしたい。絶対にミシャとともにACL出場権を掴みたい」と強調する。そしてこうも続ける。 「ミシャが札幌に来て3年目。僕個人としては浦和時代を含めると、ミシャと一緒に戦うのは5年目になる。ミシャがいたから札幌に来たというのは大いにあるし、このシーズンは一緒に何か大きなことを成し遂げたい。一緒に喜びを分かち合いたいと思っている」  悔しさを晴らすためのシーズンでもある。駒井は昨季開幕前に右膝を負傷し、夏場に一度は復帰を果たすも、再び同じ箇所を負傷。シーズンの大半をリハビリや別メニュー調性で過ごした。 「昨年はミシャの力になることができず悔しかった。今年はその悔しさも晴らすつもりでいる」

3月の鹿島との練習試合では3バックの右CBとしてプレー

 駒井といえば、切れ味鋭いドリブルで相手守備を翻弄し、サイドから決定機を演出するのが主たるプレースタイルである。だが、昨季は主にボランチとしてプレーし、中央のエリアからミシャサッカーのさらなる浸透に一役買った。そして今年3月に行なわれた鹿島との練習試合では3バックの右CBとしてプレー。持ち前の攻撃センスを武器にしながら、ポリバレントさも年々、身に着けている。  これについては「ポジションはどこでも構わない。試合に出られるのならば、どのポジションでもいい。与えられたポジションで全力を尽くすのみ。そしてCBをやってみて感じたのは、どのポジションにも面白さがあるということ。そしてやはり、サッカーは楽しいということ」と口にする。  今季は新型コロナウィルスの影響により未曾有の中断期間を過ごしている。 「世界中でたくさんの方が亡くなっている。日本国内でも、僕がお名前をよく知っているような著名人の方も亡くなってしまった。サッカーよりも優先すべきことが世の中にあまりにもありすぎた」と振り返る。    再開後に向けては「僕らはサッカー選手なので、サッカーをすることで見てくれている人たちに少しでも元気を与えられたら」と誓う。  昨季は負傷のため公式戦をスタンドから観ることがほとんどだった。だが、「スタンドから試合を観たことで、熱心に応援してくれているファン、サポーターの方々を違った場所から見ることができた。『やはり、この人たちあっての札幌なんだ』とも再確認できた。またあの大声援を受けながらサッカーがしたい、そう強く願っている」  ミシャ体制3年目となる今季。よもやのイレギュラーなシーズンとなってしまったが、ミシャと共闘して5年目の節目に、指揮官そしてファン、サポーターとともに最大の歓喜を得るべく、駒井は最高の準備で公式戦に挑む。  そして「1人の人間として責任を持った行動もしていく」と強く言葉にする。今季の札幌は昨季とほぼメンバーが変わらず、継続性を活かして戦っていくことになるが、その意味では昨季は離脱をしていたこの駒井の復帰は、大きな“戦力補強”と目せるはずだ。 取材・文●斉藤宏則(フリーライター)

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