ＪＲ出雲市駅に入線する３８１系の特急やくも。ホームでは鉄道ファンが出迎えた＝出雲市駅北町

　岡山－出雲市駅を走る特急やくもで６月まで活躍した３８１系特急電車が、１８日までの期間限定で復帰している。乗客が増える盆期間中の輸送力確保が目的。かつての伯備・山陰線の主力車両の勇姿を見ようと、停車駅や沿線はファンでにぎわっている。 【交通情報】特急やくもが遅れ　信号トラブルのため　JR伯備線

　特急やくもは現在、新型車両が運行しているが、盆期間中は車両を増結する便が増えて予備車両が不足することから、「助っ人」として３８１系が運用に入っている。使用車両は赤を基調とした「ゆったりやくも」の６両編成で、出雲市駅午前９時４０分発のやくも１２号など上下計４本で運行する。 　「特急やくも」としての運行は約２カ月ぶり。カーブでもスピードを落とさずに走る振り子式車両特有の俊足ぶりを発揮しながら、現役時代と変わらないダイヤで走る。ＪＲ西日本山陰支社によると、今後の３８１系による代走運行の実施時期は未定という。