大林組が国内初の現場導入、「GX建機」の性能
大林組は国内で初めて、20トン級のバッテリー式油圧ショベルを建設現場に導入した。商用電源を確保できない建設現場でも、建設機械稼働時の二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に低減できる。 【写真】大林組が導入したGX建機 今後、CO2排出量を低減できるグリーン・トランスフォーメーション(GX)建設機械をさまざまな建設現場に導入することによって、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進する。 首都圏のトンネル建設現場に20トン級のバッテリー式油圧ショベルを導入。100%バイオディーゼル燃料(B100燃料)専用のエンジン発電機を使って充電した。 10時間の充電によって、約4・5時間の連続稼働を実現した。軽油を燃料とする従来機と比べて、施工時のCO2排出量を1台につき1日当たり約220キログラム、年間では約50トン削減できることを確認した。 山間部などの商用電源を確保できない建設現場においては、GX建設機械を充電するために発電機を調達する必要がある。 ただ発電には通常は軽油が使われるため、充電時のCO2排出が課題となっていた。