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「新宿線―東西線直通」へ、西武社長の意気込み

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東洋経済オンライン

コロナ禍による行動変容で鉄道業界のあり方が変わろうとしている。西武ホールディングスの鉄道事業を担う西武鉄道はどんな戦略を描いているのか。4月に若林久前社長から西武鉄道の経営のバトンを引き継いだ喜多村樹美男社長に話を聞いた。 【写真】9月2日にグランドオープンした「グランエミオ所沢」の開業式典 ■通勤需要は完全には戻らない  ――通勤電車の混雑が戻ってきたように感じます。  4~5月の自粛ムードのときに比べると、「戻ったな」と見えるかもしれない。だが、数字で見ると、6月に前年の7割程度まで戻したがその後は横ばいだ。今後も完全にコロナ前の状態に戻るのは厳しいのではないか。

 最初のうちは、「例年のインフルエンザのように、コロナも下半期には収束して元どおりになるのではないか」という楽観的な見方もあったが、今は違う。通勤費を実費支給にして通勤定期代は出さないという会社が出始めている。利用者の行動がどんどん変わっている。  ――通勤需要が完全に回復することはない?   ないと思う。コロナを契機に多くの会社がテレワークを導入している。当社もテレワークを始めている。鉄道会社は現場が主体的な会社なので、私は鉄道会社にテレワークはなじまないと思っていたのだが、やってみたらできた。鉄道会社ですらできるのだから、一般的な会社ならなおさらだ。

 テレワークには不自由な側面もあるが、通勤に費やしていた時間や労力をほかの面に振り向けられる。それを一度味わうと、なかなかコロナ前に戻りにくいのではないか。  ――そのような状況を踏まえて、新たな鉄道のあり方とは?   鉄道会社としてはお客様に電車に乗っていただかないと困る。そのためにコロナ対策をしっかりと行うことが第一だが、次に行うべきことはお客様に出かけてもらうことだ。今年は多くのイベントや行事が軒並み中止になっているが、今後復活するときに、いかにそれを魅力的に見えるようにして、お客様に「行ってみたい」と思っていただけるようにするか。待っているだけではお客様は電車に乗ってくれない。出かけたくなるための動機づけが必要だ。

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