自殺したアイドル大本萌景さん遺族が会見、元所属事務所社長は…
「辞めるなら1億円払え」萌景さんは脅迫されていた?
しかし結局は、全日制高校への転学費用を貸し付けるとの約束を事務所側が反故にしたことから萌景さんは強い喪失感を抱き、積もり積もった一連の経緯が自殺の原因になったとしている。さらに萌景さんは自殺した3月21日には、佐々木氏から電話で「愛の葉Girlsを辞めるなら1億円払え」と脅されたとも、友人らに漏らしていたという。
佐々木氏は1億円発言否定「逆に悩み相談されていた」
同日、会見後に電話で取材に応じた佐々木氏は、1億円発言はあり得ないとあらためて否定するとともに、「なぜそういう話になるのか残念。萌景ちゃんとは家族同然の打ち解けた関係にあり、スタッフのLINEメッセージが過激なのもそのスタッフが萌景ちゃんの兄貴分のような存在だったから。私は、お母さんのことが大好きな萌景ちゃんが、なぜか『家に帰りたくない』と、深夜までゲームセンターで時間を潰しているのを迎えに行ったり、私の家に泊めたことも一度や二度ではない。逆に悩みを相談されていたほうなんです」と、あらためて反論しているが、一つ一つの発言に関して裏付けの取りようがなく、このままでは言った言わないの水掛け論になりそうでもある。法廷で真相は明らかになるのだろうか。さらに取材を続けたい。
なお、原告弁護団は日本エンターテイナーライツ協会(ERA)の共同代表である弁護士5名が担当。同協会は昨年5月に発足、芸能人の活動や私生活を守るために社会や法律(権利)に関する芸能人の知識向上を支援しているという。また、本件を機に「地下アイドルの権利擁護」をうったえ、未成年の芸能人が安心・安全に活躍できる環境構築に向けて取り組んで行くという。 (取材・文・撮影:志和浩司)