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高校レベルを超越する投球術とマウンドさばきを誇る東海大相模・石田隼都

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貫いた自らのリズム

 スコアブックの記入が、追いつかないほどである。東海大相模高の左腕・石田隼都(2年)のテンポの早さは、相当なハイペースである。  その理由は――。 「相手に考える時間をなくすためです」  横浜高との神奈川県秋季大会準決勝。試合開始当初から雨が降り注ぐ悪条件ながらも、石田は自らのリズムを貫き通した。強力打線を相手に6安打1失点に抑え、チームの7回コールド勝利(9対1)に大きく貢献した。  新型コロナウイルスの感染拡大を受けた活動自粛期間が明けて以降、このスタイルを踏襲。最速142キロにスライダー、カーブ、チェンジアップを低めに投げ込んでくる。特にスライダーはカウント球と空振りを奪う決め球で投げ分け、打者の手元でかなり変化してくる。  1年夏から甲子園の先発マウンドを経験。そして今夏、大阪桐蔭高との甲子園交流試合では先発して7回2失点(チームは2対4で敗退)と「自分で抑えることができ、自信がついた」と確かな手ごたえを得た。  そして迎えた新チーム。関東大会出場をかけた準決勝で、初めてライバル・横浜高に投げた。「楽しみでしたし、緊張もした。腕を振っていこうと思った」。相手は試合巧者だ。途中、テンポを崩そうと試みてきたが、動じることはなかった。むしろ思うツボだったという。 「(間を)取りたくて取っているわけではないですから、むしろ、自分のほうが1枚上手だと思っています。『打倒・横浜』で1週間やってきましたので、ホッとしています」  投球術とマウンドさばきは、高校生レベルを超越している。しかし、東海大相模高・門馬敬治監督は「まだまだ(調子を上げて)いくでしょう。ベストだとは思わない。球の走り、変化球の精度。相模のエースとしての姿を見せてほしい」と注文をつける。  全国屈指の左腕として今後、さらなる飛躍が期待できそうだ。 文=岡本朋祐 写真=大賀章好

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