ゴールボール 強さを証明している男子、女子はベンチワーク光る 元日本代表・加藤三重子さんに聞く
東京2020パラリンピックに臨んでいるゴールボールの男女日本代表は、予選の4試合を終え、男子は3勝1敗、女子は2勝1分け1敗で、それぞれ準々決勝進出を決めた。初出場の男子は、初戦のアルジェリア戦で13-4と大勝を飾ると、その後もアメリカ、リトアニアとリオデジャネイロ2016大会のファイナリスト相手に、二桁得点で圧勝。世界ランキング1位のブラジルには3-8で敗れたものの、グループ首位で予選を突破した。 【動画】1分間のアニメーションでゴールボール競技を紹介 ロンドン2012大会以来の金メダルを目指す女子は、最初の2試合を1分け1敗と苦しい スタートを切ったものの、その後はアメリカ、エジプトに勝利し、こちらもベスト8に進んだ。予選後半の戦いぶりをアテネ2004、北京2008大会に出場した加藤三重子さんはどう見ているのか。決勝トーナメントに向けてのポイントも含めて、話を伺った。
敗れても収穫が多かったブラジル戦
男子は3勝1敗のグループ首位で、準々決勝進出を決めました。29日のブラジル戦は敗れましたが、攻守ともに強いチーム相手に3点を取れたこと、後半に選手交代をして、多くの選手がブラジルのボールを受けられたことは、この先の戦いに向けて良い経験になったと思います。ボールを受けておくことは自信につながりますし、試合感覚が空くことなく、多くの選手を起用できたのも1つの収穫だったのではないでしょうか。 ブラジル戦でも、日本は自分たちのボールを投げることができていました。バウンドボール、小バウンドのボール、タイミングを外すボール、その使い分けもすごく上手でしたし、コースもしっかり狙えていたと思います。ブラジルは守備が堅いチームですし、そんなに点数は入りません。そうした緊張感がある中で、3得点できたのは自信につながると思います。ブラジルは他の国と比べても、1人1人の技術もありますし、システムとしても守備が機能していました。そういう相手に対して、日本も移動攻撃などで崩そうとしていました。 ブラジル戦では、選手の間を狙われて失点しているので、今後に向けてそこを確認して、3人でしっかり守ってリズムを作っていってほしいですね。準々決勝以降は、負けられない戦いが続きます。どれだけ攻撃力があっても、相手の守備力もどんどん上がっていくので、そんなに点数が入らない可能性は高い。その中で、自分たちも守備で我慢して、リズムを作りながら試合を展開していくことが重要になってくると思います。 男子は若く、経験が浅い部分もありますが、そのぶん伸び盛りの選手も多く、チームとしてもどんどん成長しています。コロナ禍で対外試合も少なく、自分たちがどれくらい通じるか分からない中でも、選手たち自身で練習メニューなどを考えたり、みんなで様々なことに挑戦してきたチームです。「自分たちは強い」と信じてここまで来たと思いますし、その証明を1試合1試合できていることは、自信につながっているように感じます。

