レギュラー奪取へノルマは3割超 根尾、一緒に自主トレのロッテ・藤原にライバル心あらわ 【中日】
中日の根尾昂内野手(21)が15日、大阪府貝塚市の日本生命スタジアムでチームの先輩・大島や高橋周らと行っている自主トレを公開し、今季の目標に打率3割を掲げた。大阪桐蔭高時代の同級生で、同所での自主トレを共にしているロッテ・藤原恭大外野手(21)へのライバル心をむき出しに、外野一本でのレギュラー取りを目指す4年目へ向けた決意を口にした。 ◇ ◇ 盟友でありライバルでもある藤原に触発されるかのように、根尾がレギュラー取りへ向けた自らのノルマを打率3割超えに設定した。 同じ場所で汗を流して追い込む藤原の姿を、気が付けば目で追っていた。「(藤原は)高校の頃からトリプルスリーを目指してやるって言ってました。対戦して負けないくらいの選手に、なっていかないといけない」。相手の高い志に対し、まず勝負するのは打率。「そこ(打率3割)で間違いないですね。現状では話にならないので」 大阪桐蔭高ではセンバツ連覇と甲子園春夏連覇を達成。無敵を誇った根尾、藤原とも昨季は前進の一年となった。出場試合数は自己最多を大きく更新。ただ、根尾はプロ初本塁打となる満塁弾を放った一方、72試合で打率1割7分8厘。後半戦は2軍暮らしが続いた。 今季は外野一本。リーグは違えど、同じ左打者で守備位置も一緒になる藤原と、よりはっきりと比較されることになる。「負けられないっすね」。昨年7、8月度に5本塁打を放って月間MVPを獲得したライバルの存在を励みにしていく。 正月明けから続く自主トレは、高め合った高校時代を思い出す時間にもなっている。食事中には、藤原から「高校の時は、もっと意識が高かったよな」とトレーニングに集中する度合いをチクリと指摘された。「藤原は結果で黙らせるタイプ」。ならば、練習の虫になって追い付き追い越せ。青春モード全開でウエートトレーニングに取り組み、約10日間で体重4キロ増となった。 藤原からは「お互い1年間、143試合を出られてないので、それをクリアした状態で会えるのがベスト」と日本シリーズでの再会を熱望するメッセージを送られた。これに対し、自身の強みも冷静に見つめる。「肩も武器。補殺10を目指して、やっていきたい」。昨季はセ・リーグの外野手で広島・鈴木誠しか達成していない2桁の補殺も目標に追加した。
中日スポーツ