京都の“救世主”R・エリアス、累積警告で一足先に今季終了…指揮官は判定に苦言「あの基準を理解しろというのは難しい」
京都サンガF.C.は30日、明治安田J1リーグ第37節でFC町田ゼルビアと対戦し、相馬勇紀の突破から許したオウンゴールの1失点に泣き、0-1で敗れた。 今夏加入で京都の“救世主”となったFWラファエル・エリアスは、最前線のポジションで先発フル出場を果たした。力強いドリブル突破や鋭いシュートを放つもゴールとはならず。それでも「自分たちの素晴らしい姿勢やパフォーマンスは見せることができた」と胸を張った。 前半アディショナルタイム、ラファエルはチャン・ミンギュに対するファールでイエローカードを提示される。決して危険なファールではないように思えたが、これが累積警告4枚目となり、ホームで行われる最終節の東京ヴェルディ戦は出場停止となった。ラファエルは「もちろん次節も出たかったので、残念ではあります。ただ、それをどうこう言っても仕方ない」と多くを語らず。一方で京都を率いる曺貴裁監督は、主審の同シーンに対する判定について試合後会見で苦言を呈している。 「ラファエルが蹴られただけで、全くファールではないというのが私の認識です。その前の宮本(優太)に対するアフターチャージとあのシーン、どっちのプレーがイエローカードに値したのか。改めてレフェリーに聞いてみたい気持ちです。両チーム非常に頑張ってファイティングスピリットがあった試合だけに、前半からの判定の曖昧さだったり、選手への理解が行き届かなかったことについて、監督としてやりきれない気持ちになりました。それはレフェリーの判定に対してのマルとかバツとかではなく、選手にとってあの基準を理解しろというのは難しいかなと思います」 一足先に今季を終えることとなったラファエル、J1リーグ戦では15試合に出場して11得点1アシストを記録。リーグ戦における得点数では、2022年に母国ブラジルの2部イトゥアーノで記録した10得点をわずか半シーズンで塗り替えた。「とにかく自分の最大値を出したい。いい結果を出したい。チームを助けたいという気持ちを持って京都に来ました。それができたことは良かったです。数値的なキャリアハイを出せたことは嬉しいですけど、次の未来も変わらずにやっていきます」と力を込めた。 「今季はなんとか京都をJ1に残留させることが大きな目標だったので、それはしっかり貢献できたので良かった」と胸を撫で下ろしたラファエル。「最後はみんなを応援して、シーズンを締めくくりたい」と話し、最終戦はスタンドから京都イレブンを後押しすることを誓った。 取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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