周りが売れていく中で卑屈になった主婦時代。【赤間麻里子】悔しさや嫉妬がマグマのようにたまった経験が今の私を作っている
こねこフィルムではコミカルかつ迫真の演技で鮮烈な印象を残し、「マリリン」の愛称で親しまれる俳優の赤間麻里子さん。演劇界の東大と言われる無名塾で培った卓越した演技力と、こねこフィルムでの強烈なキャラクターで視聴者を虜にし、Instagramのフォロワーは1200人から8万人越えに。そんな赤間さんは、子育てに専念した10年間がありました。 無名塾時代の秘蔵写真 赤間麻里子 無名塾出身。こねこフィルムでの「年齢確認」の動画が大きな話題に。映画『わが母の記』、連続テレビ小説『虎に翼』、『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)など話題作に数多く出演。
実感した主婦の“性”
ーー赤間さんはお子さんを3人出産されていて、30代の時は10年ほど仕事をせずに主婦に専念する期間があったそうですね。Voicyで、勤め人は家に帰ったら休めるけど、主婦は何か理由がないと休めない、とおっしゃっていたのが印象的でした。こねこフィルムでも、主婦の気持ちをラップで訴える「MCマリー」という動画があります。 赤間さんが感じた主婦の大変さはどんなものでしたか。 赤間麻里子さん(以下、赤間):別にうちの旦那さんは私がソファで寝っ転がっていても何も言わないとは思うんですけど、ひとりの時にいつも何もせずにボンヤリしていると思われたら嫌だな、と勝手に思って自分で自分を苦しめていたと今は思います。 家の仕事ってエンドレスなんです。起きた瞬間から寝る寸前まで、ずーーーっと仕事がある。自分で、「もう閉店」って区切らないと、限りなく湧いてくる。掃除機も2日かけないと埃も猫の毛も溜まって気にはなるんですが、疲れていたり、撮影の勉強をしたい時などは、引け目を感じることなく堂々と、掃除は後回しにさせてもらい自分の時間を死守しよう。気になるならば、気になる人がやってくださいね、というマインドにちょっとなってきて、少し楽になったかなって。でもソファで寝っ転がることはやっぱり今もできなくて、頭痛くないのに、「頭痛いのでちょっと横になりまーす」とか独り言を言わないと休めないですね。誰も聞いてないと思うんですけど。主婦の性というか、なんだか染み付いてますね。