京都・太秦映画村から福島県いわき市移設 美空ひばり像 「塩屋の岬」に 「みだれ髪」の地 鎮魂のシンボル
■観光の新たな目玉 ひばりさんの像の移設について内田広之市長は「塩屋埼灯台の魅力を高め、観光客を呼び込むためにもうれしいことだ。移設を機にひばりさんの魅力や歌の素晴らしさを発信したい」と語った。地元の薄磯区の鈴木幸長区長(71)は「観光の新たな目玉としてPRする。全国のファンには像と一緒に復興する被災地の姿も見てほしい」と期待した。 ※美空ひばり(みそら・ひばり) 本名・加藤和枝(かとう・かずえ)。1937(昭和12)年5月29日、横浜市生まれ。1949年に「河童ブギウギ」でレコードデビュー。天才少女として戦後の日本を元気づけた。同年、日本コロムビアと専属契約を結んだ。「東京キッド」や「愛燦燦(あいさんさん)」、「川の流れのように」などの名曲を送り出し、生涯で1500曲以上を歌い上げた。1989(平成元)年に52歳で死去。没後、女性初の国民栄誉賞を受けた。