【街乗りの快適性向上】レクサスLS 改良新型、欧州発売 車内の操作性も改善
スムーズな加速曲線を実現
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】トヨタ/レクサスのフラッグシップセダン【LSとミライを比較】 (125枚) レクサスは、2021年モデルのLSを欧州で発売した。新技術、新デザイン、そして「よりスムーズな走行性能」を備えたフラッグシップモデルとなる。 レクサスは今回のフェイスリフトで「ブランドのフラッグシップとしての地位を強化する」とし、3種類のグレードを展開している。 標準モデルは7万8900ポンド(1118万円)から。リアシートヒーターやサウンドシステム、4ゾーンのクライメート・コントロールを備えている。 Fスポーツは8万6600ポンド(1228万円)から。新しいアダプティブ・ヘッドライト「ブレード・スキャン」などの追加装備とパフォーマンス仕様のスタイリングを採用している。 最上位のタクミ(TAKUMI)モデルは10万5365ポンド(1494万円)から。デジタルバックミラー、専用の20インチアルミホイール、22ウェイ電動調節可能なフロントシートを標準装備している。 注目すべきはハイブリッドシステムの改良で、ノーマルモードでの運転体験の向上を目指している。レクサスによると、平均的なLSのオーナーは90%の時間をノーマルモードで運転しており、アクセル入力も中程度だという。 そうした使用状況に合わせて、リチウムイオンバッテリーのアシストレベルを上げることで、加速に必要なスロットルの量を減らし、「よりスムーズでリニア」な加速曲線を実現したという。その結果、街乗りでの快適性を向上するだけでなく、ワインディングロードや坂道発進時にも効果を発揮するとしている。 バッテリー出力の向上により、3.5L V6ガソリンエンジンの回転数を下げ、騒音や振動を低減。同時に、シャープな加速とシフトタイミングの改善によってダウンシフトの頻度を減らしている。 また、LSのトレードマークである乗り心地の良さと洗練さを向上させるために、減衰力を低減した新しいアダプティブ・サスペンションシステムを採用している。エンジンマウントの変更、シートの厚みの増加、タイヤのサイドウォールの剛性低減などが行われている。