【アメフト】BIG10が今秋のリーグ戦開催へ転換 選手・関係者に連日抗原検査など前提に
米カレッジフットボール有力カンファレンスのBIG10(ビッグテン)が、今秋のリーグ戦へ復帰することを決めた。現地9月19日には、10月24日開幕、12月19日カンファレンス決勝戦となる日程を発表した。全米で拡大する新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響で、BIG10は、8月上旬、今秋のリーグ戦開催を断念し、来春へ延期することを発表していた。今回、選手・関係者への毎日の抗原検査、練習/試合の有無を検査データに基づいて決定することなどを前提に、方針を転換した。
新たに発表された日程では、10月24日に開幕し、各校がカンファレンス内だけの8試合を戦う。14校が所属するBIG10は、7チームずつで東西2ブロックに分かれており、ブロック内が総当たり戦で6試合、ブロック外で2試合となる。12月12日にリーグ戦を終え、東西の1位校が、12月19日にカンファレンスチャンピオンシップで対戦する。 開幕週では、前年カンファレンス王者のオハイオ州立大はネブラスカ大と、ミシガン大は、ミネソタ大と、勝利トロフィー「リトルブラウンジョグ」を賭けて104回目の対戦となる。 オハイオ州立大とミシガン大の伝統のライバル対決は12月12日となっている。 BIG10は、9月16日に、今回の競技復帰の前提となるCOVID-19 対策を発表した。ケビン・ウォーレンコミッショナーの組織したワーキンググループが、医療プロトコールを提案。加盟14校の学長・理事長会で採択された。プロトコールの内容は以下の通り。
◎学生選手、コーチ、トレーナー、その他すべての練習や試合でフィールドに出ている個人に、毎日、抗原検査を受けることを義務付ける。 ◎COVID-19陽性となった選手は全員、バイオマーカー、心電図、心エコー図、心臓MRIを含む包括的な心臓検査を義務付ける。選手が試合に復帰できるのは、COVID-19陽性と診断されてから最短で21日後となる。 ◎チーム活動の制限には、過去1週間のチーム陽性率と母集団陽性率の2つの指標を用いる。 ・チーム陽性率(陽性検査数を総検査数で割ったもの)。 0~2%:緑、2~5%:オレンジ、5%以上:赤 ・母集団陽性率(陽性者の数をリスクのある総人口で割ったもの)。 0~3.5%:緑、3.5~7.5%:オレンジ、7.5%以上:赤 二つの指標が 緑・緑もしくは緑・オレンジであれば、通常の練習や試合が可能。 オレンジ・オレンジもしくはオレンジ・赤であれば、練習とミーティングのスケジュールを変更。試合が可能かどうかを検討する。 赤・赤であれば、最低7日間は通常の練習や試合は中止となる。 ◎すべての検査は9月30日に開始される。