尹大統領最側近の行政安全相が辞任
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は8日、李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官の辞意を受け入れた。 李氏は同日出した声明で「国民の皆さんを安心させ、大統領をしっかり補佐することができなかった責任を厳しく認識している。国民に申し訳ない」として、辞意を表明していた。 最大野党「共に民主党」は7日、李氏の弾劾訴追案を国会で報告しており、10日に採決が行われる予定だった。 非常戒厳宣言以降、閣僚が辞任するのは金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官に続き2人目。 李氏は尹大統領の最側近とされる。尹政権発足当初からこれまで行政安全部長官を務めてきた。2022年10月に159人が死亡したソウル・梨泰院の雑踏事故では責任を問われ、国会で弾劾訴追案が可決されたが、昨年7月、憲法裁判所がこれを棄却し職務に復帰した。 李氏は尹大統領が卒業したソウルの冲岩高校の4年後輩。尹大統領に戒厳宣言を進言したとされる金龍顕・前国防部長官も同校出身で尹大統領の1年先輩で、非常戒厳を遂行した呂寅兄(ヨ・インヒョン)軍防諜司令官とともに「冲岩派」と呼ばれる。
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