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「違うだろ!」認知症の親に息子激怒…熱心な介護、その末路

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幻冬舎ゴールドオンライン

徐々に衰えていく親を見るのは辛いものです。そのため、いざ介護を始めるとき、子は「あの頃のように元気になってほしい」「まだまだ長生きできるはず」と前向きに頑張ろうとします。しかし、時には「熱心な介護」こそが親子の心身を追い詰めるという事実をご存知でしょうか。※本連載は『大切な親を家で看取るラクゆる介護』(幻冬舎MC)から抜粋・再編集したものです。

要介護の高齢者のほとんどは、何かしらの病気を抱えています。皆さんはこの「病気」について、どんなイメージをもっているでしょうか。病気は健康や命を脅かす悪いもの、病院に行って治さなければいけないもの。そんな感じかもしれません。 確かに若いときの病気には、そのイメージが当てはまります。若い人に多い病気は、感染症や外傷などの急性の疾患です。基本的に体力があり、全身の臓器や生理機能もよく保たれている若い人は、治療をして病気という悪い要因を取り除けば健康を回復し、もとの生活を取り戻すことができます。 学生なら学校で勉強をできるようになり、社会人ならば職場や家庭に戻って自分の役割を果たすことができます。病気は治療をして克服するのが“正しい”ことで、そこに疑問をはさむ余地はあまりありません。 しかし、高齢者の抱える病気はそれとは異なっています。一般に高齢になると、高血圧や糖尿病といった慢性疾患を抱える人が多くなります。地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所の調べによると、75歳以上の高齢者の8割以上は、高血圧症、胃・十二指腸潰瘍、脂質異常症、関節症・脊椎障害といった慢性疾患を治療しているということです。 また病気も一つとは限らず、2種類以上の慢性疾患を抱える人が6割を超えています。「血圧が高く、心臓の働きも落ちていて歩くと息切れがする」とか、「血糖値を下げる薬を飲んでいて、腰や膝も悪い」、そんな人が多いと思います。 さらに、命にかかわる病気である脳卒中やがんを経験する人も、60代くらいからぐんと増えてきます。認知症も年齢が高くなるほど発症する人は多くなり、一般的に70代では全体の10%、80代では全体の30%にも上ります。さらに要介護となると半数近くいるような印象を受けます。

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