海外ＦＡ権を行使してのオリックス移籍について語る九里亜蓮（撮影・市尻達拡）

　広島から海外フリーエージェント（ＦＡ）権を行使し、１２日にオリックスとの電撃合意が発表された九里亜蓮投手（３３）が１３日、マツダスタジアムで会見を開いた。 【写真】新天地へ意気込みを語る九里　ドアップで見ると付けまつ毛のようにバチバチ感でイケメン 　会見場に姿を見せた右腕は「宣言してから１カ月くらい、いろんなことを考えて決断したということで、また新しい挑戦に向けてしっかり頑張っていこうかなという気持ちです」とコメント。オリックス入りを決めたのは３日前だった。「やっぱり１番は野球をもっとうまくなりたい気持ちを持っていた中で、一から環境を変えてパ・リーグという新しい場所で挑戦していきたいという気持ちがあった」と新天地にオリックスを選んだ理由を説明した。 　広島には１１年間の在籍となった。最も印象の残る試合には「３連覇をした時の最後の試合で先発をしてチームが優勝した時」を挙げ、ファンに向けては「球場で応援してくれる姿はすごい光景として忘れることはないと思います。これまで１１年間ありがとうございました」と感謝した。 　右腕は２０１３年度ドラフト２位で広島に入団し、先発、中継ぎの役割を問わない投球で実績を積み上げると、２１年には１３勝を挙げてリーグ最多勝のタイトルを獲得。今季は自身初の開幕投手を務め、２３試合に登板して７勝１０敗、防御率３・２１の成績を残していた。 　今年が３年契約３年目だった中、シーズン終了後に海外ＦＡ権を行使。以前から興味を示していたメジャーでのプレーも視野に去就を熟考していた。 　ただ、最終的にはメジャー移籍を断念し、リーグの違うオリックスへ入団することに。右腕の選択について、広島の松田元オーナーは「ある意味、新陳代謝が進む一歩になる可能性がある。そういう意味では一つ枠が空くことで、そこで競争してくれればいいなと思っている」と若返りを図っているチームに目を向けた。