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コロナ禍の夏、熱中症にかからないために 梅雨明け前後にできる自己防衛策

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 梅雨が明けると、本格的な夏がスタ―トします。今年は新型コロナウィルス対策として夏にマスクをする機会が多いことから、熱中症になるリスクが心配されています。どのように気をつければいいか、神戸市消防局に聴きました。 ――マスクをする生活がすっかり定着しました。このマスクが熱中症のリスクを高めるともいわれていますが……。 マスクによる熱中症のリスクについては、必ずしも科学的な知見が十分に集積されているわけではありません。しかし一般にマスクを着用していると、のどの渇きを感じにくいなどの理由から熱中症のリスクが高くなるといわれています。マスクを着ける場合は普段よりも身体への負担が大きくなります。作業や運動には十分注意してください。特にN95等の高機能マスクは、通常のマスクに比べて心拍数が10%ほど上昇し、マスク内の温度は平均で1℃(約10%)高いです。屋外で人と十分な距離が確保できる場合は、適宜マスクをはずしましょう。 ――梅雨の期間に注意すべきことはありますか? まず熱中症が起こるメカニズムを説明しましょう。人間の身体は、体温を一定に維持するために、体温上昇時には、皮膚の血管を拡張したり、汗をかくことなどで熱を外に逃がします。しかし気温が高い場合など熱を逃がす力が追い付かない場合、身体に熱がたまり、体温が上がって熱中症を発症します。 熱中症を抑えるカギは「汗をかくこと」にいかに慣れているか、です。人間が上手に発汗できるようになるには、暑さへの慣れ‟暑熱順化(しょねつじゅんか)”が大切です。本格的な暑い夏を迎える前に暑さに備えた身体づくりが必要なのです。 梅雨の期間は、こうした身体づくりに取り組みたいものです。雨天時に屋外で運動できないときなどはお家でできる運動をしてください。神戸市消防局救急課のホ―ムペ―ジでも紹介しています。 運動できない場合は、入浴時に湯船に浸かることを心がけましょう。シャワ―で済ますのではなく、いつもと同じ温度でいつもとおなじようにお風呂に浸かり、目安として額や胸にうっすら汗をかくまで入るのが効果的です。水分補給は心掛けて、無理に長く入らない(長くても30分まで)。 ――暑さに慣れるトレ―ニングで気をつけることは? 暑い環境での運動や作業を始めてから3~4日で汗をかくための自律神経の反応が速くなって、体温上昇を防ぐのが上手になります。3~4週間経つと、汗に無駄な塩分を出さないようになり、熱けいれん(こむらがえり)や塩分欠乏によるその他の症状が生じるのを防ぎます。 運動直後30分以内に糖質とタンパク質を含んだ食品(例えば牛乳1~2杯)を補給することで、血液量を増加し、熱放散能力を改善することが報告されています。睡眠や食事も十分にとりましょう。心臓や肺、腎臓などに疾患のある人は事前に主治医に相談してください。 ――梅雨明けした後の予防策はありますか? 喉がかわく前にこまめな水分補給をしてください。特に入浴前後や、就寝前、起床後です。水は一度にたくさん飲んでも身体にうまく吸収できません。こまめに水分を摂ることが大切。5~15℃の温度が身体に吸収しやすく冷却効果も高いといわれているので覚えておきましょう。アルコールは利尿作用により、摂取した水分以上に体外へ出てしまうため、お酒を飲むことは水分補給ではありません。また、屋内でも熱中症になることがあります。お部屋では室温28℃を目安に、エアコンや扇風機を使いましょう。 ――熱中症を防ぐために参考となる指標はありますか? 熱中症指数(WBGT)が高く危険なときは、屋外での運動や作業は控えてください。指数は、環境省のホ―ムペ―ジで確認できます(各地の実測値や3日後までの予測値)。また、危険な指数になった際にメ―ルが送られるようなサ―ビスもあります。 去年(2019年)、神戸市内で発生した熱中症の救急搬送者数は715名です。その内56%が65歳以上。暑さを感じにくい高齢者や、小さなお子さんは特に注意が必要です。また去年は61%の方が屋内で熱中症になっていますので注意しましょう。 お話:神戸市消防局救急課救急係 梅木裕史さん ※ラジオ関西『PUSH!』2020年7月7日放送「ダイヤル119」より

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