ガソリンが値上がりする前に給油しようと訪れた車が並ぶスタンド。奥には順番待ちの車が列をつくっている＝18日午後、青森市内（写真は一部加工しています）

　政府が石油元売り会社に支給している補助金を縮小し、ガソリンや灯油の価格が19日から値上がりが見込まれることで、青森市内のガソリンスタンドは18日、給油するために駆け込んだドライバーで混雑し、行列が絶えない店も見られた。 　同日午後2時ごろ、青森市浜館のガソリンスタンド「オカモトセルフ青森浜館」では10カ所ある給油レーンが絶えず満杯。順番待ちの列は途切れることなく、車が次々と吸い込まれては吐き出されていった。 　同店は19日以降の値上げを先週末にアプリなどで客に予告した。今週に入り列ができるほどの混雑が続いているという。オカモト（北海道帯広市）エネルギー事業部の木浪宏枝・本州第1エリアマネージャーは「短期間に給油が集中して在庫切れにならないよう早めに告知した。いつも以上に混雑している」と話した。 　給油していた市内の70代女性は「明日から高くなると聞いて、外出のついでに来たけどすごい行列でびっくり」。会社員の男性（49）は「大型車でガソリンを食うので値上がりする前に来た。最近は高いのが当たり前になっているが、ここで補助をやめるとはガソリンを絶対使う地方に優しくない」とこぼした。 　青森県のガソリン価格はここ1年間1リットル当たり170円程度で推移。19日以降は県内各地で5～7円程度の上昇が見込まれている。