一度の爆発で「数十万年分の電力」にも……“太陽フレア”で影響は? 「靴下に穴」「寝坊」…珍投稿も【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
各地で鮮やかなオーロラが観測され、話題になりました。約11年周期の爆発「太陽フレア」で磁気を帯びた風が地球に届き、磁場が乱れたことによる現象です。GPSや無線、電力などさまざまな分野への影響が心配されましたが、実際はどうだったのでしょうか。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「太陽フレア 影響どこまで?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●爆発でオーロラ どういう現象? ●SNSでも話題? 生活への影響は?
■世界各地で鮮やかな「オーロラ」観測
富田徹・日本テレビ解説委員 「太陽の表面で起きる爆発現象『太陽フレア』が相次いで発生したため、地上でもいろんな現象が起きています。石川・能登町で11日午前0時20分ごろに撮影された映像には、ピンクに染まったオーロラが映っています。石川県内では21年ぶりの観測となりました」 「11日午後8時半ごろには北海道・名寄市でも。鮮やかな赤のオーロラがきれいです」 斎藤佑樹キャスター 「僕もよく写真撮りに行くんですけれども、今回見られなかったのはすごく残念ですね」 鈴江奈々アナウンサー 「いつか撮ってみたいですか?」 斎藤キャスター 「撮ってみたいですね」 富田解説委員 「他にも、愛知や新潟などでも見られました。影響は地球規模ということです。中国の新疆ウイグル自治区では、赤いカーテンがくっきり映っています。アメリカやイギリス、スイスでも確認されています」 鈴江アナウンサー 「全世界で撮影されたベストショットみたいなものがSNSでどんどん共有されていて、食い入るように見ていました。『東京でも見られるんじゃないかな』と思って空を見てたんですけど、何もなかったです」
■8回の太陽フレア…その規模は?
富田解説委員 「確かにオーロラはきれいなんですが、ちょっと影響が心配なこともあります。そもそも太陽フレアとは、どういう現象なのか。太陽は活動が低下したり、活発になったりを繰り返しています。活発化するタイミングで起きるのが巨大な爆発現象の太陽フレアです」 「約11年周期の頻度で起きると言われています。今年はその周期に当たったということです。実際、観測された太陽フレアは日本時間5月8日から11日で8回。注目されるのは、その規模です」 「太陽フレアは、1度起きるだけでもすごいエネルギーを出します。総務省所管の情報通信研究機構によると、1度の大規模な太陽フレアの爆発で、人類が使う電力の数十万年分に相当するエネルギーが生み出されると言われています。想像つかないですよね」 斎藤キャスター 「なかなかこれをうまく使えるとは思えないんですけれども、使えたらいいですよね」 富田解説委員 「もったいない気もしてしまいますよね。しかも5月に観測された8回は、規模がかなり大きいのが特徴です。太陽フレアの規模は5段階に分けられ、小さい方からA・B・C・M・Xのクラスがあります。8回とも最大のXクラスでした」