Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

太陽電池も300mmウエハーの時代へ

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
LIMO

Risenが火蓋を切った

 Risen Energyはオーバー500Wモジュールの先駆けで、19年12月に210mm角の大型セルを用いた高出力モジュールを発表した。50セルで500W超の出力を実現しており、20年の量産開始を予定している。  Trina Solarも210mm角セルを用いた新型モジュール「Vertex」を開発した。「Vertex」は業界で広く普及しているハーフカットではなく、3分の1カットを採用したのが大きな特徴だ。3分の1カットはプロセスリスクを抑えつつ、電流と電圧のバランスが維持できると同社は説明している。また、独自に開発した低温レーザー切断技術により、3分の1カットでもフルセルと同等の荷重性能を実現している。  「Vertex」は150セル(3分の1カット)で485~505Wの出力を実現している。20年度第3四半期(7~9月)から量産を開始し、20年末までに年産5GW以上の生産能力を構築する。

最適なセルサイズはどれか

 大型セルの採用でモジュール出力が向上することは実証済みだが、果たして、最適なセルサイズはあるだろうか。高出力化のためにセルを大型化すると、必然的にモジュールも大きくなるが、モジュールが大きくなれば、梱包や輸送の問題が無視できなくなる。こうした理由から、Jinko SolarやLONGiは、「現状では、高出力とハンドリングを両立するには182mmが最適」と説明している。  では、210mmはどうか。210mm角セルは従来の156.75mm角セルと比較すると面積が8割も大きい。210mm角セルを用いたモジュールは、50セルで出力が500Wを超えるが、60セルでは600W超が狙える。  先行する半導体産業では、すでに次世代ウエハーとして450mmが提案されているが、当面は300mmの時代が続くと思われる。そのため、300mmウエハーから取れる210mm角セルは「今後5~10年間はPV用として究極のサイズになる」とTrina Solarは主張している。  ただし、210mm角のセルを用いたモジュールは、50セルの場合でも縦の長さが2.1~2.2mに達する。これは156.75mm角セルを用いた72セルのモジュールよりも大きい。  182mm角セルを用いたモジュールも同様で、Jinko Solarの「Tiger Pro」は78セル(ハーフカット156セル)で長さが2.3m以上になるが、Canadian Solarの「Hiku6」はハーフカット156セルで2.4mを超える。

【関連記事】

最終更新:
LIMO