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踏まれた分だけ強くなる 若武者・松本吉弘、研いだ刃で狙う下剋上MVP/麻雀・Mリーグ

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ABEMA TIMES

 ▲246.3という個人スコアだけを見れば、振り返りたくもないような惨敗。しかしただ勝つだけよりも、はるかに実りの多いシーズンだった。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」に所属する男性プロ雀士で最年少の渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)は、苦しみ抜いた2019シーズンを終えて「強くなれた」と実感しているという。敗北を糧に一回り大きくなった28歳の若武者は、「レジェンドクラスの人たちを倒したい」と下剋上でのMVPを狙っている。 【動画】松本吉弘、2019シーズンハイライト -プラスで終えた初年度から一転して、昨シーズンは我慢の展開が続いた。 松本吉弘(以下、松本)  本当に厳しいシーズンで、つらい思いも悔しい思いもたくさん味わいましたけど、藤田(晋)監督は「すごく良かったよ。見ている人をワクワクさせる麻雀だった」と評価してくれました。僕自身も、無難にまとめた2018シーズンよりも「強くなれた」という実感があります。ファンの方からも「感動したよ」という声をたくさんかけていただいて……。麻雀で人を感動させることって、プロとして至高の喜びだと思うんですよ。あらためて「麻雀をやっていて良かった」と思いましたし、メンタル面の強さと技術が身についたかけがえのないシーズンでした。 -めくり合いに敗れた局の終わりや、試合後の表情に感情移入する視聴者も多い。 松本  わざとやっているわけではまったくないんですけど、若造が頑張って必死にもがいている、ありのままの姿を見て共感していただけたらいいな、と思っています。昨シーズンは苦しい表情ばかりでしたけど、2020シーズンはチームとしても個人としてもいい成績を残して笑顔の松本をたくさん見せたいです。小林剛さんみたいに、クールに無表情で勝っているのもカッコいいですけどね(笑)。  誰よりも熱い気持ちで対局に臨む松本は、麻雀は精神面の強さが勝敗を分ける競技だと強調する。2019シーズンに大きなマイナスを経験したことは、勝つために必要な「どんなことにも揺れない鉄のメンタルと諦めない心」を培う大きな契機となった。さらに「沢崎(誠)さんしかり、(佐々木)寿人さんしかり、強い人はみんなプレッシャーに負けずにこの舞台をエンジョイしている」と分析しつつ、そんな強豪たちが集うMリーグでも「絶対に負けられないという気持ちは誰よりもある」と自負しているという。 -若手の代表格として、3年目に向けての意気込みを。 松本  僕がドラフト指名された理由として、“若さ”というのは当然あると思います。正直、これまで「若いのに強い」と言われることはコンプレックスでもあったんですよ。でも将棋の藤井聡太二冠がご活躍されているみたいに、若い人が勝つことは業界の盛り上がりに直結しますし、そうでないと抜擢してくれた藤田監督や、僕の代わりにMリーガーになれなかった人にも申し訳が立たない。“使命”と言うと自分に酔っているのかもしれませんが、麻雀界を盛り上げるためにも、勝ちたいという欲は誰よりもあります。 -では、具体的な目標は。 松本  渋谷ABEMASを優勝させるのはもちろん、個人MVPも本気で狙っていますし、レジェンドクラスの人たちを倒す下剋上を見せたいです。僕が勝つことがMリーグを目指す若い人たちの指針にもなりますし、見てくれている人たちをワクワクさせることにもつながるのかな、と。  プライベートでも深い親交がある同団体のKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)が新たにMリーグに参戦することを受けて、「本当に天才だと思います。MVPになるんじゃないか、というくらい驚異的な存在」とその強さを表現した松本。しかし同時に「そんな堀さんだからこそ勝ちたい」と語るなど、誰が相手でも臆する気持ちは微塵もない。負けの苦しみも、勝利への使命感も、若さゆえの反骨心も、すべてを自らの血肉とした若武者が下剋上を誓って研ぎ上げた刃を抜く。 ◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。

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