群馬県太田市の養豚場でCSF(豚熱) 県内6例目 3000頭を殺処分
群馬県は22日、太田市内の養豚場で飼育されている子豚11頭がCSF(豚熱)に感染したと明らかにした。県内養豚場でのCSF感染の確認は、昨年11月の桐生市内の養豚場に続いて6例目で、太田市内では初めて。同日夜から、この養豚場で飼育されている約3000頭の全頭殺処分を始める。 子豚へのワクチン 県が接種前倒し伝達 農家不満「遅すぎる」 国は7月に促す
県によると、感染が判明したのはワクチン未接種の生後45~50日齢程度の子豚。21日午前に農場関係者から「離乳豚で死ぬ数が増えている」と通報があった。この農場では検査に基づき、東部家畜保健衛生所職員がワクチンを接種していた。
山本一太知事は「豚熱対策については知事就任以来一貫して、最重要課題としてさまざまな対策に取り組んできた。再び豚熱が発生したことは残念だが、畜産農家や関係者と協力して迅速かつ的確に防疫措置を実施し、これ以上感染拡大しないようしっかりと対応する」とコメントした。