承認内容より成分減らすなど不正を20年以上 滋賀の製薬会社に業務停止命令
滋賀県にある製薬会社が、医薬品を製造する際に国や県から承認された内容より成分を減らすなどしていたことがわかり、県から業務停止命令を受けました。 最長75日間の業務停止命令を受けたのは、滋賀県甲賀市にある「日新製薬」です。 滋賀県によりますと、日新製薬は滋養強壮薬や胃腸薬など5種類の医薬品について、国に承認された内容より成分を減らしたり別の添加物を加えたりしていました。 通常の100分の1の成分しか入っていないものもあったということです。 今年10月に匿名の情報提供を受けた県が抜き打ちの査察を行い、不正が発覚しました。 対象となった医薬品は現在、製造を停止していて、日新製薬はこれまでに製造した約240万本について自主回収を進めています。 不正は少なくとも20年以上前から行われていたとみられ、うその日報を作るなどして県の査察をくぐり抜けていました。 今回の処分は、福井県の小林化工での睡眠剤混入を受けて、国が今年施行した新たな基準のもとで行われ、業務停止の期間は滋賀県ではこれまでで最も長いということです。
ABCテレビ