「かつてないことをやってのけた」ロバーツ監督 「50―50」大谷翔平の偉業たたえる
◆米大リーグ マーリンズ4―20ドジャース(19日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク) 【写真】ドジャースがシャンパンファイトを行わなかったワケ ドジャース・大谷翔平投手(30)が19日(日本時間20日)、メジャーリーグ史上初の「50発&50盗塁」を達成しただけでなく「51―51」まで上乗せし、新たな伝説を作った。敵地でのマーリンズ戦で3打席連続本塁打を放つなど、6打数6安打10打点2盗塁。1試合の安打、本塁打、打点は自己新の大爆発だった。ド軍は12年連続でプレーオフ進出決定。大谷は米7年目にして初めて頂点を目指す舞台に立つ。 50号を放った大谷を熱い抱擁で出迎えたロバーツ監督は、最大限の賛辞を贈った。試合後のクラブハウス。ナインが、「50―50」達成記念Tシャツを着てシャンパングラスを持った。輪の中心で指揮官は偉業をたたえた。「翔平はこのシリーズの最優秀選手だ。野球が200年以上プレーされてきた中で、かつてないことをやってのけた。おめでとう」。今季最多20点を奪う大勝で、12年連続のプレーオフ進出が決まって行われた乾杯だが、主役は大谷だった。 ド軍監督9年目、現役時代は通算832試合に出場した百戦錬磨の52歳だが「歴史の証人となったことはエキサイティングなことだ」と目を丸くし、シャンパンの味をかみしめた。大谷の英語での「勝利してポストシーズンを手にしました。これからも続けていこう!」というスピーチには「口数の少ない男だったよ」と笑い飛ばした。 プレーオフ進出も決まったが、ド軍が狙うのはマジック6となった地区優勝、その先にある20年以来のワールドチャンピオン。指揮官は「10月の最後の試合に勝つことを望んでいる」と気を引き締め直し、20日(日本時間21日)の試合が行われる本拠地・ロサンゼルスへと移動した。(安藤 宏太)
報知新聞社