高齢の親にスマホを持たせたいけど、操作できるか心配です…教室に通えない人には難しいでしょうか?
◆スマートフォン操作の難しさを心配する声は多い
ただ、いくらメリットがあると言っても操作に不安を抱える人はいるでしょう。実際「スマートフォンを操作することがそもそも難しそう」「使い方が分からず、ガラケー以上に不便を感じるのでは」という声は、高齢者からもその家族からもよく聞かれます。 ですが、そこまで心配しなくても大丈夫です。 特に高齢者向けに展開されているスマートフォンには、前述したように“操作の手助けになる機能”を搭載した機種が多数存在します。あらかじめ設定しておいた相手にすぐ連絡できる「ワンタッチボタン」を有している機種も多く、ガラケーとの使い勝手の差はさほど大きくありません。 むしろ、実際に使ってみた高齢者からは「ガラケーよりも操作が分かりやすい」という声も上がったほどです。 また、キャリアショップでは高齢者を対象とした「スマートフォン教室」を頻繁に開催していますし、教室の開催日でなくても、ショップに行けば操作方法を教えてくれます。文字が大きく分かりやすい操作説明書なども配布しているので、それを見ながら1つずつ操作を覚えていけば問題ありません。 このように高齢者向けの機種や購入後のサポートサービスを利用することで、購入から間もない時期にスマートフォンの基本操作を習得する人は、高齢者でもたくさんいます。
◆教室に通えない人、家族のサポートが受けられない人はどうすればいい?
それでもまだ不安が残る場合は、「遠隔サポート」という有償のサポートサービスを利用するのも手です。 遠隔サポートとは、トラブルの解決方法や使い方のレクチャーを自宅で受けられるサービスのこと。携帯電話会社によって内容に多少の差はありますが、おおむね以下のような流れで進みます。 1. 専用のアプリを立ち上げる 2. オペレーターと電話がつながるので、困っている内容を伝える 3. オペレーターが利用者のスマートフォンを見ながら、次に操作するボタンなどを具体的に指示してくれたり、代わりに操作を行ってくれたりする そのため「困ったらこのアプリを立ち上げる」「このボタンを長押しするとサポートにつながる」といった最低限の操作さえ覚えてもらえれば、困ったときに専門のスタッフに対応してもらうことができます。 家族が電話越しに説明するよりも分かりやすく、丁寧にサポートしてくれるので、スマートフォンの「難しい」や「困った」に、本人や家族が振り回される事態も防げます。 「高齢の親にスマートフォンを持たせるのは難しい」と考える人が多い背景には、「親と離れて暮らしているので、使い方を教えてあげられない」といった事情もあるでしょう。 また本人も、足が不自由でスマートフォン教室に通うのが難しかったり、近くにキャリアショップがなかったりすることで、スマートフォンの利用に不安を抱えているかもしれません。 しかし遠隔サポートなら、自宅にいながら専門のスタッフのサポートを受けられます。こうしたサービスを利用しながらスマートフォンを使ってみるのもよいのではないでしょうか。