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池上彰が『反日種族主義』編著者の李栄薫氏に聞く “唾を吐きかけられても出版するんですか?”

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文春オンライン

 日韓両国で話題の『反日種族主義』。編著者である李栄薫(イヨンフン)氏に、池上彰氏がインタビューを行った。韓国の反日の根源は何か、『 日本VS韓国 対立がなくならない本当の理由 』より、その一部を紹介する。 【写真】この記事の写真を見る(2枚) ◆◆◆

編著者の李栄薫元ソウル大教授に真意を聞く

 ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)からほど近い場所にある李承晩(イスンマン)学堂を訪ねました。入り口には李承晩・初代韓国大統領の若い頃の写真が掲げられています。  李承晩学堂は、李承晩元大統領が自由へのどんな思いを持っていたのか、あるいは韓国をどのような国にしようとしていたのか、それを歴史的に検証しようという趣旨で設立されました。私塾、すなわち私設の教育機関で、できたのは2016年です。『反日種族主義』の編著者、李栄薫さんは、この学堂の校長を務めています。  取材で訪れた日は、李さんが「大韓民国建国の基礎」「李承晩の『独立精神』を読む」などのテーマで講義をしていました。私たちも一番後ろで聴講させてもらいました。  見たところ、30代、40代から高齢者まで多様な年齢層の人が集まっています。前列には中学生らしき生徒の姿も見えました。  なぜ講義を受けようと思ったのか、受講生に話を聞いてみました。 男性A 李栄薫先生の視点は斬新で、多少衝撃的ではあるが、多くのデータと事実を根拠にしているので真実に近づけると思ったからです。(50代公務員) 男性B 今まで反日的な教育を受けてきましたが、すべて日本の帝国主義が悪いという教育は少し納得ができないこともあったからです。世界的な観点から韓国史を勉強したくて講義を受けに来ました。(20代アルバイト)

後を絶たない反発・批判・脅迫

『反日種族主義』には韓国の多くの人たちが関心を寄せました。編著者である李栄薫さんはどんな思いで本を書いたのでしょうか。 池上 今の時期、つまり日韓関係が悪くなっている時にこういう本を出すことに対して、韓国国内での反発や批判は随分あるんでしょうね。 李 相当(批判が)強いです。今後どういうことが起きるかは予測ができないほど深刻な反発が今もずっと続いています。  実際、電話やメールによる脅迫は後を絶たず、著者の中には唾(つば)を吐きかけられた人もいるそうです。 池上 でも、それだけの反発を予想して、それでもこの本を出されたわけですね。そこにはどんな思いがあるのでしょうか。 李 韓国社会に今、深く潜んでいる野蛮性と原始性を克服しなくては、韓国社会が先進化できないと思い、私なりの使命感でこの本を出版することにしました。

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