【ラグビー・全国大学選手権】いよいよ東西の強豪校が登場。慶應が東洋に快勝し準々決勝に進出。
第61回全国大学選手権は12月14日に3回戦の4試合がおこなわれ、関東大学対抗戦と関東大学リーグ戦、関西大学リーグの代表校が登場した。 秩父宮ラグビー場で11時30分に始まった第1試合では、関東対抗戦4位の慶應義塾大が関東大学リーグ戦2位の東洋大から8トライを奪って50-26で快勝した。 前半風上に立った慶應は、SO和田健太郎とCTB今野椋平の左右のロングキッカーを軸に効率よく陣地を進め、ほとんどの時間を相手陣で戦う。5分、左コーナーのラインアウトからモールを押しきって先制すると、20分にもゴール前ラインアウトを起点に東洋大防御をきれいに崩しきり、CTB今野がゴールラインを超えた。 この連続トライで完全に主導権を握った慶應は、以降も狙い通りにゲームを進める。22分、ラインアウトからのサインプレーでふたたび今野がインゴールに飛び込むと、32分にはLO中矢健太、37分にはFL中野誠章が近場を割ってフィニッシュ。 東洋大も39分にWTBモリース・マークスが自陣ゴール前から一人で約100メートルを走りきる圧巻のトライを挙げたものの、35-7と慶應が大きく先行して前半を折り返した。 後半も先に得点を刻んだのは慶應。風下に回ったこともあり序盤は自陣でプレーする場面が続いたが、7分にWTB石垣慎之介がパスカットから約90メートルを切り返し、左中間に飛び込む。 その後、16分に東洋大がゴール前スクラムからたたみかけ、WTBマークスが自身2本目のトライを挙げたが、試合の流れを変えるには至らない。逆に慶應は大量リードによる精神面の優位性を生かしてゲームをコントロールし、21分、26分と相手陣での攻撃機会をきっちり仕留めてスコアを広げる。 東洋大も最後までファイトし続け、31分にラインアウトモールからHO小泉柊人、39分にはWTBマークスがトライを返したが、反撃もここまで。50-26の最終スコアで慶應が勝利し、12月21日の準々決勝(12時5分キックオフ@秩父宮)に進んだ。