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コロナウイルス影響にもジェンダー格差。医療従事者の7割は女性。日本は男女別のデータ収集と分析を

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BUSINESS INSIDER JAPAN

一国の首相から新生児まで、誰もが新型コロナウイルスの感染者になりうる。自分も感染しうる、感染しているかもしれない、という考えのもと、行動することは重要だ。 【全画像をみる】コロナウイルス影響にもジェンダー格差。医療従事者の7割は女性。日本は男女別のデータ収集と分析を 一方で、このウイルスの影響は、人によって大きく変わることも明らかだ。世界的にみると、感染後、重症化しても、医療設備や人材の不足により治療を受けられない人もいる。ロックダウンによる経済活動の休止によって、職を失い、飢餓に追い込まれている人もいる。これらの背景にあるのは、元々存在している格差や構造だ。 新型コロナウイルスの研究が進む中、健康や経済へのリスクの「差」の要因に、「ジェンダー」があることが明らかになっている。

なぜ男性の方が多く死亡しているのか

University College London下の研究機関、Global Health 50/50によると、新型コロナウイルスの死亡者の男女別データがある50カ国のうち46カ国では、女性より男性の方が死亡者が多い(5月19日確認時点)。例えばイタリアの死亡者をみると、6割が男性だ。感染者の死亡率は、女性が9.6%であるのに対して、男性は17.1%にも上っている。 ちなみに、日本の厚生労働省が毎日公表している感染者・死亡者数に、男女別の内訳はない。厚生労働省によると、「各自治体から集約されるデータはそもそも男女別になっていないものもあり、性別ごとの解析はしていない」という。 死亡率の男女差の原因は、まだ明らかになっていない。 専門家の中には、女性の方がウイルスに対する免疫反応が強い可能性や、女性特有のホルモンが身体をウイルスから守っている可能性を指摘している人もいる。 治療薬やワクチンの開発が進む中、投薬に対して男性と女性の身体でどのような効果や副作用の違いがあるのか。また、女性の中でも妊婦にはどのような影響があるのか、開発の段階から、調べることは重要だ。 さらに、このような生物学的な「性別」の理由以外にも、社会的に醸成された「ジェンダー」による生活習慣の差も、要因として考えられている。例えば、重症化の大きなリスクとされる喫煙については、男性の方が女性に比べて喫煙率が高い。また、男性の方が医療機関にかかりたがらない傾向や正しく手洗いをしない傾向も、研究で指摘されている。

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