富士山の入山料、静岡側1人4000円で調整…夜間の規制は開始時間の統一目指す
静岡県は富士山登山で来夏から導入を検討している入山管理料について、1人4000円を徴収する方向で調整に入った。任意の富士山保全協力金(1人1000円)と統合し、3000~5000円とすることで協議を重ねていた。夜間通行規制の開始時間については、静岡側3ルート(富士宮、須走、御殿場)で別々の時間を検討したが、統一を目指す方針だ。 【写真】「コンビニ富士」外国人らの迷惑行為続き、店の前にも新たな柵を設置へ
県幹部によると、新たに義務化する入山管理料は、「3000円」「4000円」「5000円」の3案から検討してきた。地元の市町や山小屋組合などの意見を踏まえ、登山者のチェックをするスタッフの人件費などだけでなく安全対策や保全管理の費用を含めた「4000円」を軸とすることで調整している。
夜間の通行規制については、登山所要時間から算出し、御殿場口で午後1時、須走口で同3時、富士宮口で同4時からいずれも午前3時まで行う案を検討していたが、「時間を統一すべきだ」などの意見が出ていたため、規制開始時間の統一を目指すという。
県は開会中の県議会12月定例会で、これらの規制案を盛り込んだ条例の骨子案を示し、山梨県との調整などを踏まえて来年2月の県議会に条例案を提出する方針だ。