落ち着いた大人のスタイルにスピード感を足す「オフ-ホワイト™️」のバッグ【10万円台で欲しいもの】
必要なものもトレンドもめまぐるしく変わっていく今、自分へのご褒美を買うとしたら……。「10万円台」という枠の中で、価格以上の価値があり、今の自分とのバランスが取れたアイテムをスタイリスト大草直子さんとともに考えていきます。 【大草直子さんが10万円台で欲しいもの】ヴィンテージロレックスに惹かれる理由
コンサバな人ほど手にしてほしい「オフ-ホワイト™️」のバッグ
バッグ〔H15×W23×D9cm〕¥159500/オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™(イーストランド) ワンピース¥27500/セピエ、サンダル¥19800/ガリャルダガランテ(ガリャルダガランテ 表参道店) バングル¥59400/ブランイリス(ブランイリス トーキョー) リング(右手)¥11660/PAZ COLLECTIVE(ZUTTOHOLIC) リング(左手)¥38500/ドウ(ショールーム セッション) 尊敬する素敵なマダムが持っていたバッグ。それが「オフ-ホワイト™️」でした。もともとモードやストリートはどちらかというと苦手な私にとっては、少し遠い存在でしたが、実際にコーディネートに合わせている様子を見たら、とてもハッとさせられて。彼女からも「コンサバなファッションが好きな人ほど持ったほうがいい」と。 バッグくらいの大きさなら、引きずられずに持てるのではないかと思って、早速手にしてみたところ、ベースがコンサバな私のファッションに本当によく合いました。トレンチコートにもボーダーにも、シンプルなスタイルによく映えます。モードやストリートはつねに動いているから、安定したスタイルにスピード感を足してくれるのです。 バッグというとだいたい形が似てくることが多い中、オフ-ホワイト™️のバッグは独創的で面白い。ブランド創設者でデザイナーの故ヴァージル・アブローが建築家でもあることも影響しているのでしょう。 実際、今回コーディネートに合わせた「バロウ バッグ」は、チーズの穴のようにも、惑星のクレーターのようにも見える、オフ-ホワイト™️らしい円形のカットアウトに、底がアーチ状になったフォルム。複雑なデザインを上質なナッパレザーで仕上げているのは、さすがイタリアンメイドです。ちなみに収納しにくそうに見えますが、まったくそんなことはなく、スマートフォンや財布などは問題なく仕舞うことができます。 抜けを作る白やベーシックなブラックもありますが、たとえばこんなはっきりとした青。鮮やかな色は難しいと思われがちですが、意外に合わせる色を選ばず、ポイントになってくれます。今日のようなカーキを始め、ベーシックカラーはもちろん、たとえばイエローと合わせてもきれいです。
オフ-ホワイト™️はハイファッションとストリートが融合した"ラグジュアリー・ストリート"ブランド。ただストリートなだけでなく、イタリア仕立ての上質さとラグジュアリーさもあるからこそ、大人たちも惹かれるのかもしれません。 スタイリング・出演/大草直子 撮影/最上裕美子 ヘア&メイク/chiSa(SPEC) 構成・文/幸山梨奈 朏亜希子(編集部)
大草 直子