「生きるっていうことを感じることがすごく大事かな…」テーマは「地球といのち」アラスカの手つかずの大自然や野生動物を撮影し続ける39歳の写真家「極夜」撮影のため今年3度目の渡航へ
北アルプスの麓、安曇野市に移住し2013年に独立。 アラスカの写真集やカレンダーなどを出版するかたわら、市内の田園風景も撮り続けています。 帰国から1週間後、佐藤さんは稲刈りの撮影に出かけました。 農家とのやり取り: 「この(田んぼ)1枚で何分くらいかかるんすか?」 「40分位ですかね」 写真集やフォトエッセーとして1冊にまとめることも視野に入れた活動。 しかし近年、田んぼが宅地化されたり、商業施設に生まれ変わったりしていく現状も伝えていきたいと強く思うようになりました。 佐藤さん: 「最初は本当に農村風景というか、ノスタルジックな光景そのものに惹かれてたりもしますけど、そこの風景がずっと続くと、うっすら思ってたわけなんですけど、変容せざるを得ない部分を受け入れるとともに、変わらないで欲しいなみたいなのってあって、何のためにシャッターを切るのかちょっと意味合いが変わってきた部分はありますね」 農家とのやり取り: 「いい写真撮れました?」 「なかなか何枚かは本当に撮りました。はい最後ここがすごい感動的ですね」 「それ『命』ですからね、本当」 自由に気ままに飛び回っているように見える佐藤さんですが、家に帰れば良きお父さんです。 家族ができたことでアラスカでの撮影も意識が変わったといいます。 佐藤さん: 「フィールドこっち行ったら危ない、危ないけどこっち行ったらいい画が撮れそうだなって思ったときに、でも危なすぎるかなというふうに思って引き返すとかってことは出てきましたかね」 妻 香織さん: 「もちろん寂しさとか不安も正直ありますけど、元々そういうお仕事をしてるってわかっていて結婚もしているので、応援する気持ちで基本的にはいます」 家族の支えも受け、佐藤さんは次の目標に向け動き始めました。 緯度の高いアラスカでは夏至の前後、24時間太陽が沈まない白夜(びゃくや)が訪れます。 佐藤さん: 「深夜1時半ぐらいに地平線に近づくんですけど、それを境にだんだんだんだん、沈まずに上がってちゃう。日記つけて時計見てないと、今日は何月何日かが白夜の頃はわかんないですね」 「白夜は結構今まで撮ってきたので、次はその逆の『極夜』(きょくや)っていうのは、もうどうしても撮りたいと思っているので、自分の次の壁というか、次の大きなプロジェクトかなと思ってますけどね」 白夜の逆で北極圏では冬至の前後の12月から1月にかけ太陽が全く昇らない「極夜」が続きます。 その漆黒の世界をこの冬撮影に行こうというのです。 11月6日、安曇野市のレストランで佐藤さんと、同行する3人のメンバーが渡航に向けた準備を行っていました。
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