意外と侮れない「枠連」 同枠決着なら10万馬券の可能性も 狙いやすい条件は?
最高配当額は「123,410円」高額払戻金ランキング!
1993年10月31日。第108回天皇賞・秋。上位人気馬は春秋連覇を狙うライスシャワーが1枠1番、重賞戦線であと一歩の戦いを繰り返していたナイスネイチャが4枠7番、そして重賞連勝中のツインターボが2枠3番でゲートイン。 【オーシャンS 2021予想】過去10年のデータから見えてくる意外な傾向とは?(SPAIA編) 当時、学生だった私は馬券を買えなかったのだが、父の手には「枠連1-4」の馬券が握られていた。しかも、そこそこの金額で。レースはツインターボが勢いそのままに自身のスタイルに持ち込み、万雷の拍手に送られ一人旅。先行した人気馬は直線を向いても一向に伸びる気配無く、勝ったのは4枠8番ヤマニンゼファー。そして2着に1枠2番セキテイリュウオーが入った。 その時の「獲ったー」という父の言葉は今でも忘れられない。てっきり、人気2頭を狙っていたのだと思ったら、同枠の2頭までケアしていたわけだ。その時に枠連という馬券の魅力の一端を見た。今回はそんな「枠連」について、歴代の高配当を振り返っていく。 第1位は1970年2月22日、小倉競馬場で行われた4歳未出走未勝利戦で記録された123,410円が歴代最高配当。当時はまだ単勝、複勝そして枠連発売しかなかった時代。8頭立てながら単勝100倍以上だったシンナンプウが2着に突っ込んだため大波乱となった。 以下のベスト10は全て同枠の組み合わせ。第2位は1997年3月29日の中山ダート1800mの4歳未出走戦で記録された枠連2-2の106,440円。9番人気ナンヨーアマゾネス、15番人気ブランドスリムの決着だった。 第3位は2001年8月11日、小倉ダート1700m、TVQ杯で記録された枠連2-2、103,430円。12番人気フミノストーム、14番人気トーワスキーの入着だった。ここまでが10万馬券以上の決着だった。以下2017年5月13日京都競馬場の3歳未勝利戦の枠連8-8、98,640円。 第5位は2017年3月19日の中山競馬場3歳未勝利戦で枠連8-8、91,210円となっている。ベスト10のレースを振り返っても、同枠の枠連の組み合わせが馬連の配当を上回ったレースは無かった。7、8枠に3頭いる多頭数の際などは狙ってみても面白いかもしれない。