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“遺伝子汚染”甲突川に「東海型」メダカ 市民団体調査で生息判明 鹿児島

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南日本新聞

 環境問題を考える市民グループ「メダカの学校かごしま」(鹿児島市)が、甲突川で採集したメダカの遺伝子を調べたところ、従来の「薩摩型」に加え、これまで確認されていなかった「東海型」が生息していることが分かった。観賞用として飼育していた個体が放流された可能性があり、専門家は遺伝的多様性を損ないかねないと注意を促している。  全国の河川でメダカを調査している静岡県立大学の明正大純助教(36)が、メダカの学校の依頼を受け、サンプルとして採集した10匹の遺伝子を調べた結果、薩摩型と東海型が5匹ずつ確認されたという。  明正助教がかつて所属した新潟大学の研究グループの調査によると、薩摩型は西九州亜群と呼ばれ、おおむね北部九州西岸から奄美、沖縄まで広く分布している。大隅半島には、これとは別に大隅亜群が生息する。  東海型は愛知県内に多く分布。近年は薩摩川内市やさつま町、姶良市の一部で見つかっているが、甲突川で確認されたのは初めてという。

 明正助教は「メダカの遺伝子は地方ごとに異なる。そこに違う遺伝子を持ったメダカが入り込めば、もともとの遺伝子が壊れ、固有種が絶滅する恐れがある。“遺伝子汚染”と呼ぶ現象だ」と語る。  メダカの学校によると、1993年の「8・6水害」で甲突川が氾濫し、一時期メダカは見られなくなった。その後少しずつ回復していったが、その過程で放流などによって東海型が混ざったのではないかと推測する。  グループメンバーの久本勝紘さん(76)は「今回の調査結果を聞いてショックを受けた。今後も継続して調べる必要がある」と話した。

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