アフターピルがあれば「避妊ができる」と思わないほうが良い。産婦人科医に聞いた
「うまくすり抜けてきただけ」
「セックスに近いことをすれば、誰にだって望まない妊娠が起こる可能性があります。過去にそうならなかったのは、たまたまうまくすり抜けてきただけと考えた方が良い」 「自分の人生の中で、絶対に妊娠したら困る時と、まあ良いかなって時があると思います。だから、どの程度、避妊したいかのレベルは、そのときの年齢や互いの状況、考え方によって違うはずで、選択肢はいろいろあって良いんですよ。緊急避妊ピルはその選択肢の1つであるべきなのです。薬局での処方箋なしの販売を認めたとすれば、不幸になる人は確実に減ると思います」 欧米をはじめとした世界90カ国以上で、アフターピルは処方箋なしで薬局で買える。WHOは2018年、「望まない妊娠のリスクに置かれたすべての女性や少女には、緊急避妊にアクセスする権利がある」と勧告している。 【太田寛(おおた・ひろし)】 産婦人科専門医 1989年京都大学工学部卒業後、日本航空に勤務。2000年東京医科歯科大学卒業。茅ヶ崎徳洲会総合病院、日本赤十字社医療センター、北里大学公衆衛生学、瀬戸病院を経て、2018年よりアルテミス ウイメンズ ホスピタル。日本医師会認定産業医、日本産科婦人科学会専門医、インフェクションコントロールドクター、医学博士。 ーーー 誰にとっても他人事ではないけれど、どこか話しづらい「性」。BuzzFeed Japanは、10月29日(木)から11月4日(水)までの1週間を「性教育ウィーク」として、性にまつわる様々な記事を集中的に配信します。