ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
ヤマトモビリティは11月20日、SBSホールディングスおよびIATと協業し、EVに改造した中古1.5tトラックが完成したと発表した。11月16日、SBS自動車学校の姉崎教習所で試走会を実施し、SBSグループの幹部から高評価を得たという。
同社は、SBSグループおよびIATグループと共にトラック改造EVの開発と量産化を推進している。今年3月には中古のいすゞ『エルフ』2tを使用した検証を行い、今回は三菱ふそう『キャンター』1.5tを使用した検証を開始した。これらの取り組みは、量産を前提とした小型ディーゼルトラックのEV改造として国内初である。
今後、年内に型式認証を取得し、公道でのモニター使用確認を経て、来春までに量産供給を開始する予定。ヤマトモビリティは、EV車両の保有比率を拡大するため、SBSグループが所有する長期間使用されたディーゼルトラックをEV化する取り組みを進める。
また、SBSグループが掲げる中・長期環境計画「シンシアチャレンジ2030」における車両排出CO2削減強化の重点課題の解決にも貢献する方針だ。今後は、日本の物流・流通各社におけるEV比率の向上と環境負荷の低減に貢献し、事業拡大に向けてEV改造・整備を行うパートナー企業を全国に広く募集する計画だ。
レスポンス 森脇稔