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異国ムードを漂わせる、『燃えよドラゴン』のカンフージャケット

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ブルース・リーが主演した映画のほとんどで着用したのは、「功夫服」と呼ばれる中国の伝統服だ。日本では「チャイナジャケット」あるいは「カンフージャケット」と呼ばれ、リーは上下共地のセットアップスタイルで着用。アクションシーンでは上着を脱いで、迫りくる相手に果敢に挑むというのが映画のいつもの筋立てだ。 【写真を見る】『ドラゴンへの道』で着用 ロング丈のチャイナジャケット このジャケットは立ち襟のデザインで、普通のボタンではなく、同色のひもを結んだボタン(ファッション業界ではこの結びをチャイナノット、あるいは釈迦頭結びと呼ぶこともある)に大きな特徴がある。シルエットもウエストに絞りがないストレートで、仕立てもシンプルそのもの。欧米のワークウエアに近い。中国拳法ではユニフォームのように着用されることが多く、リーはネイビーなど濃い目のカラーで、短い丈のタイプをよく着ている。

パンツも一般的なベルトで締めるタイプではなく、ヒモで締めるイージーパンツ風。動きやすさを考慮してか、『燃えよドラゴン』(72年)では足首を固く縛ってこのパンツを穿く。 ブランドのアイコン的なアイテムを中心にしたコレクションを揃える「ブラック・コム デ ギャルソン」では、頻繁にチャイナジャケットがつくられている。今シーズン登場したモデルでは、素材にポリエステルのツイル地が使われている。洗いのかかったブラックの生地とソフトな仕立てが特徴だ。ディテールなどはリーが着ていたジャケットを彷彿させるもので、ショート丈のデザインが着る人に躍動感を与えてくれる。一枚でオリエンタルな異国ムードを漂わせ、ブルース・リーのような雰囲気を演出してくれる逸品だ。

文:小暮昌弘(LOST & FOUND) 写真:宇田川 淳

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