宮川大助「なんでやねん!なんで俺、おしめ替えながら」最後にたどりついた夫婦のかたちとは
花子流・大助への感謝の伝え方「おならをプッ」
やり方によっては直腸や肛門を傷つけてしまうこともある難しいケア。大助さんはやり方を教わったことはないはずなのに、看護師さんがやっている様子を見ていたのか、とてもお上手なのだそう。そんな大助さんに感謝の気持ちを伝えるべく、花子さんはおしめを替えてもらう際には特別な方法で感謝を伝えます。それは、おならをプッとすること(笑)。 「『なんでやねん! なんで俺、おしめ替えながらプーされなあかんねん』って。ははは、そりゃそうですね。大変失礼いたしました。車椅子に乗せてもらうときにも、私の背中を支えながら『行くで! いち、にーのさん!』と抱え上げてくれるので、ここぞとばかり、また私がプーッ! 大助くん、『なんで今やねん。ああ、大砲や。大砲くらった』って手であおぎながら大騒ぎ。二人して爆笑しています」 大変なことが多く、どうしても気持ちが暗くなりがちな介護生活。しかしながら、常に笑いを忘れない花子さんと大助さんの姿勢には、学ぶことが多くあります。そして、今こうしてお二人が笑い合いながら過ごせる日々は、あきらめずに紆余曲折を乗り越えてきた賜物でしょう。【後編】では、在宅介護が始まった頃の介護される側・する側の思いを取り上げます。
漫才師 宮川大助・花子