復旧支援者に技術指導 千葉南部災害 支援センター(千葉県)
ブルーシート展張の講習会 館山
館山市の安房合同庁舎で16日、「ブルーシート展張講習会」が開かれた。全国で支援活動を展開する団体のスタッフを講師に招き、復旧活動に関わる6人が参加して、必要な技術やノウハウなどを学んだ。
千葉南部災害支援センターが主催。台風被害後、さまざまな事情でブルーシートが屋根に張られたままの家屋があり、今後張り替えも必要となることから技術指導の場を設けた。消防職員、消防団員、建築業者、支援に関わる人を対象に11月22日~12月17日の期間で、県内14か所で行われた。
同所での講習会では、鴨川市に拠点を置く災害救援レスキューアシストの川島浩義さんが、「現地調査の必要性とポイント」をテーマに、ブルーシート展張のスキルを指南。屋根や瓦の構造、種類を解説した後、▽熊本方式=シートの端部に木材を巻き付けて土のうで押さえる▽新茨城方式=角材に金具を付けたストッパーを瓦の隙間に差し込み、シートをビス止めする▽土のうを使わない工法=粘着ルーフィングを直接貼付――など、数種類の方法を指導した。
続けて、支援団体のプロボノ消防志が、「安全管理の基本的知識と技術の習得」、ピースボート災害支援センターが、「安全装備の選び方と用途」などをテーマに講義。被災住宅での現地指導への参加も呼び掛けた。
参加した人からは、「初めてまとまった講義を受けられて参考になった」「ブルーシートの張り方にこれほど種類があるのかと驚いた」などと声が上がっていた。
房日新聞