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4月に値上がりした介護保険料。一体、どういう仕組みで保険料は決まるの?

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ファイナンシャルフィールド

4月より介護保険料が値上がりしました。例えば、全国健康保険協会の介護保険料率は、1.73%から1.79%に変更されました。 今回は、介護保険料はどのような仕組みで決められるのかについて解説します。

制度の仕組み

介護保険制度の仕組みは、以下の図のとおりです。

出典:厚生労働省「介護保険制度の仕組み」 左上にあるのが、財政構成(財源)です。 介護保険制度の財源は、大きく分けると50%が税金(公費)で、残りの50%が保険料(介護保険料)で賄われているという構成になっています。介護保険制度の被保険者は、第1号被保険者(65歳以上の人)と第2号被保険者(40歳から64歳までの人)がいます。 第1号被保険者と第2号被保険者で、保険料全体をどのように負担するのかについては、それぞれの被保険者の人口比に基づき設定をします。 上の図では、第1号被保険者が21%、第2号被保険者が29%を負担することになっていますが、令和元年度の予算では、第1号被保険者が23%、第2号被保険者が27%を負担することになっています。

保険料設定の仕組み

介護保険の第1号被保険者の保険料設定の仕組みは、以下の図のとおりです。

出典:厚生労働省「介護保険の保険料(第1号被保険者)」 第1号被保険者の場合、保険者(運用主体)は市町村です。 市町村は、それぞれの状況(設備・サービスがどれくらい整備されているか、設備・サービスがどれくらい利用されるか、など)に応じて、ベースとなる保険料(保険料基準額)を設定します。その上で、負担能力(基準は市町村民税の課税状況など)に応じた負担額の設定をします。 介護保険の第2号被保険者の保険料設定の仕組みは、以下の図のとおりです。

出典:厚生労働省「令和2年度介護納付金算定にかかる諸係数について」 第2号被保険者の場合、保険者(運用主体)は各医療保険者です。この場合の各医療保険者とは、具体的には協会けんぽ(全国健康保険協会)、健保組合(健康保険組合)、共済組合、国保(国民健康保険)などを指します。 保険料設定の方法は、まず第2号被保険者の負担金額(上の図では27%の部分)を全国の第2号被保険者数で割り、1人当たりの保険料額を算出します。1人当たりの保険料額を算出したら、国保については被保険者数(加入者数)に応じた負担額が割り振られます。これを「加入者割」といいます。 それ以外の各医療保険者(協会けんぽ、健保組合、共済組合など)については、それぞれの被保険者の負担能力(総報酬)に応じた負担額が割り振られます。これを「総報酬割」といいます。 加入者割と総報酬割の違いは、以下の図をご覧いただくと分かりやすいです。

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