“闘うバービー人形”ChiChiは、バービーになりたくてプロレスラーになった!
センダイガールズ『じゃじゃ馬トーナメント』に参戦「絶対に優勝するとの気持ちは誰よりも強いし、負ける気もしない」
作られたキャラクターではなく、素の自分をそのままプロレスに生かしてみせた。入場曲もバービーを意識しているとあって、自己プロデュース力にも長けているのではなかろうか。 「師匠からは、特攻服着てバイクで登場しろとか言われました。とくにヤンキー系を言われたんですけど、それは絶対にやりたくない(笑)。デビュー前から自分でバービーをイメージして、あの曲を使おうと最初から決めていたんです。まったくもって作られたキャラクターではなく、完全に自分の素なんですよ。ただ、デビュー前は入場曲を聴くだけで心臓がバクバクでしたけど(苦笑)」 デビュー後すぐに、“闘うバービー人形”は見る者のハートをつかんだと言っていい。ZONESとともに売れっ子となり、ホームリングではキャリア豊富な大物と対戦する機会が多く、他団体では同期や若い選手との闘いが中心になっている。新人として、ひじょうに恵まれた環境にあると言っていいだろう。 「エボ女興行で先輩とぶつかってボコボコにされるじゃないですか。でも、そこから学ぶことがすごくあって、他団体で同期とか後輩の子と試合したときに、私、先輩たちにボコボコにされておいてよかったと思えるんです。ほかの同期よりも経験値で負けないと思うんですね。そこから闘いのとらえ方とかも変わってくるので、これからも先輩からどんどん吸収したいです。ボコボコにされたあとに同期と闘うと、自分が強いとはまだまだ思えないけど、違うなっていうのはありますね」 若手の闘いでは、センダイガールズの「じゃじゃ馬トーナメント」に参戦中(準決勝10・18仙台&決勝戦10・20新木場)。昨年はZONESが優勝しているだけに、今年は自分との意識が大きい。その気持ちは昨年、ZONESに負けた時点から芽生えている。「絶対に優勝するとの気持ちは誰よりも強いし、負ける気もしない」とChiChiは豪語するが、どうなるか? また、先輩との対戦ではMarvelous8・8後楽園で長与千種とバービー対決(?)。あの長与を(しかもデビュー記念日に)バービーに変身させるなんて、ChiChiにしかできないだろう。 「Netflixの『極悪女王』見たんですよ。ずっと涙を我慢してたんですけど、最終回で大泣きしました。と同時に、私はなんて(偉大な)人とバービー対決をしたんだ、とんでもないことをしたとあらためて思いました(苦笑)。ドラマを見たあとだったら、怖気づいてできなかったかもしれませんよね」 とはいえ、この振り幅こそがChiChiの真骨頂。“闘うバービー人形”とは、本当の自分を表現する手段でもある。そしていつか本当に、日本の女子プロレス界からバービー人形が生まれるかも! インタビュアー:新井宏
プロレスTODAY