都市対抗で思い出した西崎幸広が大記録を逃したプレー【伊原春樹の「野球の真髄」】
1995年4月22日の西武戦[東京ドーム]で力投しながら大記録も逃し、勝利も得られなかった西崎/写真=BBM
ジメジメした梅雨も明け、夏本番となってきたが、これから野球界も高校野球の夏の甲子園が始まったり、プロ野球もペナントレースの優勝争いが佳境に突入していったり、ますます熱い戦いが繰り広げられるようになる。 その中で社会人野球は一足先に先週、都市対抗がJFE東日本の初優勝で幕を閉じた。同チームには昨年までDeNAに所属していた須田幸太がいる。トヨタ自動車との決勝でも4番手として登板。2回1/3を無失点に封じてチームに優勝を引き寄せた。須田は2回戦から5連投。この力投が認められ、MVPにあたる橋戸賞を受賞した。この決勝戦を含め、都市対抗を連日、目にしたが、特に気になるプレーが7月19日のJR九州対NTT西日本で起こった。 初回、NTT西日本の攻撃。無死一、三塁から三番の放った当たりはレフト前方へのフライ。イージーな当たりに見えたが左翼手が打球を見失い、捕れずに安打としてしまった。これでNTT西日本が1点を先制。さらに無死一、二塁で続く四番がライト寄りのセンターフライを放つ。これも難しい当たりではなかったが・・・
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週刊ベースボール