ディズニーに借金してまで通う50代男性。コロナでも通い続ける理由
新型コロナによる収入減が家計を直撃し、借金で生活を支えざるを得ない人が増えている。これまで借金とは無縁だった人まで、借金に手を出し始めているのだ。とあるディズニーオタクの男性は、新型コロナの影響で月収が減ったにもかかわらず、ディズニー愛が爆発し30万円の借金をしてしまったという。詳しい話を聞いた。 ⇒【写真】部屋にはディズニーのグッズが沢山。使った金額は300万円を超える
新型コロナ流行後にディズニー愛が爆発。チケット代で借金!
「ディズニーが感じられない生活なんて、僕には耐えられないです」 そう話すほど、ディズニーオタクの栗原治さん(仮名・51歳)。警備員のバイトで生計を立てる彼は、これまで月30万円の給料のうち約10万円をディズニー関連に費やす生活を送っていた。 しかし、新型コロナの影響で稼働日数が減り、月20万円に激減。それでもディズニーに行きたい欲求は収まらず、ついに借金をすることに。 「今までは年間パスポートを買っていたのですが、ディズニーが再開してから年パスが一時中止になって、毎回チケットを購入しないといけなくなりました。 ディズニー好きの彼女と行くと、食事やグッズなど一回に約3万円はかかります。さらにGo To トラベルでディズニーホテルも対象になったことから、値段の高い『ミッキーマウスルーム』にも手を出してしまい……。気づけばキャッシングの残債が約20万円になっていました」
50代の体にムチ打つ返済生活
ようやく昨年の秋からローン返済に向けて動きだしたという。 「ファミマTカードのクレジットを使っていましたが、より金利の低いイオンカードに借り換えました。さらに副業でウーバーイーツを始めて返そうと。 ただ、僕の稼働エリアは坂が多くて配達が大変。13万円の電動自転車をまた借金して買っちゃって。今はウーバーイーツでの月収4万円から月1万円を返済に回しています。 最低限の返済しかしていないので、元金が全然減らないんですが」
なぜ借金をしてまでディズニーに?
それにしてもなぜ借金をしてまでディズニーに出費するのか? 「だって入場制限のおかげで人が少なく、かつてないほど快適に楽しめるんです。今は警備員バイトに加えて早上がり日や休日はウーバーイーツの副業をこなし、月2、3回はディズニー通い。忙しいですが健康にだけは自信があるので」 50代の体にムチ打つ返済生活。完済への道は長そうだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!3/9発売号の特集「[コロナで借金]地獄ルポ」より ―[[コロナで借金]地獄ルポ]―
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